2006 Rd.17 日本GP観戦記 アロンソ タイトルへ逆王手
- 2006.10.13 Friday
- F-1
- 05:52
- comments(2)
- trackbacks(2)


- by passion55
だが、アロンソが激しく追い上げる中で、ミハエル・シューマッハーも一瞬の隙も与えることができなかった。
今年、何度も見てきた二人の激しいバトル。
この二台は激しくプッシュしあい、限界で走り続けていた。
新しい世代のチャンピオン アロンソと、皇帝シューマッハーの一騎打ち。
この二台の差は5秒あったが、それでも二人のこいつだけには絶対に負けられないという激しい意志がみなぎる、すごい走りだった。
見ている者の心を激しく揺さぶるドライビングはめったに見られるものではない。
レース中のミハエル・シューマッハーにエンジントラブル。
私のつたない記憶ではいつ以来か思い出せない。
記録によると111レースぶりのことらしい。
このエンジントラブル、前兆がなかったわけではない。
中国GPでマッサが交換したエンジンと同じスペックを今回も使っていた。
1週間のインターバルでは、対策は難しかったのかもしれない。
それにしても、痛すぎるエンジントラブルだった。
信頼性抜群のルノーもイタリアで、エンジントラブルに見舞われた。
これは、激しいタイトル争いが熾烈な開発競争を招き、それが遠因となってトラブルが発生していると思われる。
少しでもパワーを欲しがる以上、ぎりぎりの開発が続けば、信頼性は多少犠牲になる。
しかし、このエンジントラブルもアロンソの素晴らしい走りがあったからとも言える。
抜きにくい鈴鹿で、予選5番手はかなり厳しい順位だ。
しかも、予選でブリヂストンはミシュランを圧倒した。
シーズン後半のミシュランはブリヂストンに攻められっぱなしだった。
特に予選でのブリヂストンのパフォーマンスは素晴らしかった。
だが、アロンソはいつもあきらめなかった。
優勝こそ、カナダGPから遠ざかっていたが、粘り強い走りで常に上位をキープし、縮められる得点を最小限にくいとどめてきた。
そして、今回もレース前にブリヂストン圧倒的優位の声の中で、スタート直後にフィジケラをパス。
さらにラルフをコース上でパスすると、最初のピットインでマッサも抜き2位に浮上した。
マッサは最初のタイヤがパンクして、早くピットインを強いられたため、抜かれてしまった。
ハイドフェルドの後ろで戻ったので、燃料の多いハイドフェルドに行く手を阻まれ、なす術がなかった。
ここからは、ミハエル・シューマッハーとアロンソの一騎打ち。
常に5秒前後の間隔をキープし、共に譲らない。
この二人だけ別次元の世界にいるかのような奇妙な感覚。
かつてのセナとプロストの走りを彷彿する激しいバトルだった。
そして、運命の36周目にミハエルのエンジンは白煙を吹き出し息絶えた。
これによりアロンソ126ポイント、ミハエル・シューマッハー116ポイントで、差は10ポイント。
残りはブラジルGPを残すのみ。
正直、ミハエル・シューマッハーの逆転チャンピオンは数字上は可能だが、厳しくなった。
ミハエル・シューマッハーはおそらくブラジルGPで優勝するだろう。
だが、アロンソはリタイヤを避けるためリスクをできるだけ避けた走りをするだろう。
こういう時のアロンソは、本当に強い。
▽日本勢の日本GP
トヨタはブリヂストンタイヤのアシストもあり、予選で3位、4位を得たが決勝ではルノーの敵ではなく、結果的にはバトン、ライコネンの後ろの6位と7位に終わった。
決勝レースではミシュランもブリヂストンタイヤとほぼ同程度のパフォーマンスを見せたので、トヨタとしては実力を反映した順当な順位となった。
ホンダは予選で出遅れたが、バトンが4位に入賞。
最後の鈴鹿GPで表彰台には乗れなかったが、ひとまず結果を残した。
バトンは序盤、フロントのグリップ不足から先頭グループより1秒ほど遅いラップタイムで走られることを強いられた。
これは、思ったほどフロントタイヤの温度が上がなかったことが原因だった。
1回目のストップでフロント・ウィングを調整した後は、順調に走れ4位でフィニッシュ。
序盤の遅れがなくても、3位は厳しかったかもしれないから、今のホンダではルノーとフェラーリの後ろの4位は満足すべき結果だろう。
今年のホンダはどうも、レース中のパフォーマンスが安定しない。
それが、思ったほどの結果を残せていない大きな原因だ。
タイヤの温度管理に悩むホンダにとって温度変化に敏感な今年のタイヤは、扱いにくかった。
そして、日本に帰ってきたスーパーアグリはこの1年の成長の跡を見せてくれた。
予選では、佐藤琢磨がモンテイロを上回った。
ポールポジションのマッサとは4秒弱。
開幕戦ではポールポジションと6秒差があったことを考えると長足の進歩だ。
まだまだ、満足できるレベルではないが感慨深い。
レースでもトロロッソと戦い15位でフィニッシュ。
山本左近は予選でアタックした最初の周のヘアピンで、痛恨のミス。
晴れの舞台でノータイムに終わり、最後尾からのスタートになった。
レースでも慎重に走り、二度目の完走。
スーパーアグリの二台は今年、目標にしていた日本GPで二台完走という目的を達成した。
▽最後の鈴鹿GP
今年の鈴鹿は本当にすごい人だった。
金曜日でも7万人、土曜日は14万人が集まった。
空前絶後の記録だろう。
私が最初に鈴鹿に行った20年前。
土曜日は1コーナーでもどこでも、座ってみることができた。
友人と1周回って見た記憶が懐かしい。
当時の土曜日の入場者数は7万人。
この観客数はスーパーアグリ参戦の影響もあったのだろうが、やはり最後の鈴鹿でのF1という出来事が大きかったはずだ。
F1が日本で再開されてから20年。
その間、鈴鹿はファンの聖地であり続けた。
来年から日本GPは、富士スピードウェイで開催される。
だが、鈴鹿サーキットは我々ファンにとっていつまでも忘れられない聖地で有り続けるだろう。
モータースポーツの歴史が浅い日本にとって、鈴鹿サーキットは世界誇れる名サーキット。
毎年、ここで繰り広げられるトップドライバー達の激しいバトル。
このサーキットこそ本当のドライバーズ・サーキットなのだ。
バーニー・エクレストンはこう言った。
鈴鹿は施設さえ良くなれば、問題ないと。
再び、鈴鹿でF1が再開される日を信じて、この観戦記を終わりにしたい。
ありがとう、鈴鹿サーキット。
今年、何度も見てきた二人の激しいバトル。
この二台は激しくプッシュしあい、限界で走り続けていた。
新しい世代のチャンピオン アロンソと、皇帝シューマッハーの一騎打ち。
この二台の差は5秒あったが、それでも二人のこいつだけには絶対に負けられないという激しい意志がみなぎる、すごい走りだった。
見ている者の心を激しく揺さぶるドライビングはめったに見られるものではない。
レース中のミハエル・シューマッハーにエンジントラブル。
私のつたない記憶ではいつ以来か思い出せない。
記録によると111レースぶりのことらしい。
このエンジントラブル、前兆がなかったわけではない。
中国GPでマッサが交換したエンジンと同じスペックを今回も使っていた。
1週間のインターバルでは、対策は難しかったのかもしれない。
それにしても、痛すぎるエンジントラブルだった。
信頼性抜群のルノーもイタリアで、エンジントラブルに見舞われた。
これは、激しいタイトル争いが熾烈な開発競争を招き、それが遠因となってトラブルが発生していると思われる。
少しでもパワーを欲しがる以上、ぎりぎりの開発が続けば、信頼性は多少犠牲になる。
しかし、このエンジントラブルもアロンソの素晴らしい走りがあったからとも言える。
抜きにくい鈴鹿で、予選5番手はかなり厳しい順位だ。
しかも、予選でブリヂストンはミシュランを圧倒した。
シーズン後半のミシュランはブリヂストンに攻められっぱなしだった。
特に予選でのブリヂストンのパフォーマンスは素晴らしかった。
だが、アロンソはいつもあきらめなかった。
優勝こそ、カナダGPから遠ざかっていたが、粘り強い走りで常に上位をキープし、縮められる得点を最小限にくいとどめてきた。
そして、今回もレース前にブリヂストン圧倒的優位の声の中で、スタート直後にフィジケラをパス。
さらにラルフをコース上でパスすると、最初のピットインでマッサも抜き2位に浮上した。
マッサは最初のタイヤがパンクして、早くピットインを強いられたため、抜かれてしまった。
ハイドフェルドの後ろで戻ったので、燃料の多いハイドフェルドに行く手を阻まれ、なす術がなかった。
ここからは、ミハエル・シューマッハーとアロンソの一騎打ち。
常に5秒前後の間隔をキープし、共に譲らない。
この二人だけ別次元の世界にいるかのような奇妙な感覚。
かつてのセナとプロストの走りを彷彿する激しいバトルだった。
そして、運命の36周目にミハエルのエンジンは白煙を吹き出し息絶えた。
これによりアロンソ126ポイント、ミハエル・シューマッハー116ポイントで、差は10ポイント。
残りはブラジルGPを残すのみ。
正直、ミハエル・シューマッハーの逆転チャンピオンは数字上は可能だが、厳しくなった。
ミハエル・シューマッハーはおそらくブラジルGPで優勝するだろう。
だが、アロンソはリタイヤを避けるためリスクをできるだけ避けた走りをするだろう。
こういう時のアロンソは、本当に強い。
▽日本勢の日本GP
トヨタはブリヂストンタイヤのアシストもあり、予選で3位、4位を得たが決勝ではルノーの敵ではなく、結果的にはバトン、ライコネンの後ろの6位と7位に終わった。
決勝レースではミシュランもブリヂストンタイヤとほぼ同程度のパフォーマンスを見せたので、トヨタとしては実力を反映した順当な順位となった。
ホンダは予選で出遅れたが、バトンが4位に入賞。
最後の鈴鹿GPで表彰台には乗れなかったが、ひとまず結果を残した。
バトンは序盤、フロントのグリップ不足から先頭グループより1秒ほど遅いラップタイムで走られることを強いられた。
これは、思ったほどフロントタイヤの温度が上がなかったことが原因だった。
1回目のストップでフロント・ウィングを調整した後は、順調に走れ4位でフィニッシュ。
序盤の遅れがなくても、3位は厳しかったかもしれないから、今のホンダではルノーとフェラーリの後ろの4位は満足すべき結果だろう。
今年のホンダはどうも、レース中のパフォーマンスが安定しない。
それが、思ったほどの結果を残せていない大きな原因だ。
タイヤの温度管理に悩むホンダにとって温度変化に敏感な今年のタイヤは、扱いにくかった。
そして、日本に帰ってきたスーパーアグリはこの1年の成長の跡を見せてくれた。
予選では、佐藤琢磨がモンテイロを上回った。
ポールポジションのマッサとは4秒弱。
開幕戦ではポールポジションと6秒差があったことを考えると長足の進歩だ。
まだまだ、満足できるレベルではないが感慨深い。
レースでもトロロッソと戦い15位でフィニッシュ。
山本左近は予選でアタックした最初の周のヘアピンで、痛恨のミス。
晴れの舞台でノータイムに終わり、最後尾からのスタートになった。
レースでも慎重に走り、二度目の完走。
スーパーアグリの二台は今年、目標にしていた日本GPで二台完走という目的を達成した。
▽最後の鈴鹿GP
今年の鈴鹿は本当にすごい人だった。
金曜日でも7万人、土曜日は14万人が集まった。
空前絶後の記録だろう。
私が最初に鈴鹿に行った20年前。
土曜日は1コーナーでもどこでも、座ってみることができた。
友人と1周回って見た記憶が懐かしい。
当時の土曜日の入場者数は7万人。
この観客数はスーパーアグリ参戦の影響もあったのだろうが、やはり最後の鈴鹿でのF1という出来事が大きかったはずだ。
F1が日本で再開されてから20年。
その間、鈴鹿はファンの聖地であり続けた。
来年から日本GPは、富士スピードウェイで開催される。
だが、鈴鹿サーキットは我々ファンにとっていつまでも忘れられない聖地で有り続けるだろう。
モータースポーツの歴史が浅い日本にとって、鈴鹿サーキットは世界誇れる名サーキット。
毎年、ここで繰り広げられるトップドライバー達の激しいバトル。
このサーキットこそ本当のドライバーズ・サーキットなのだ。
バーニー・エクレストンはこう言った。
鈴鹿は施設さえ良くなれば、問題ないと。
再び、鈴鹿でF1が再開される日を信じて、この観戦記を終わりにしたい。
ありがとう、鈴鹿サーキット。
- コメント
- >ミハエルにはポイント上は逆転のチャンスは無くなったのでは?
MS1位、アロンソノーポイントの場合、
同ポイントでMS8勝、アロンソ7勝でMSの優勝となります。
-
- masa
- 2006/10/16 2:10 PM
- ミハエルにはポイント上は逆転のチャンスは無くなったのでは?
アロンソにシリーズを振り返って(通して)失格することが無ければミハエルはブラジルGPで優勝してアロンソがリタイヤノーポイントになってもアロンソがチャンピオン確定では? -
- NOVAO
- 2006/10/16 12:42 AM
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