激突! キミ対アロンソ 2007 Rd9 イギリスGP観戦記
- 2007.07.11 Wednesday
- F-1
- 05:40
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- by sentaroh
もちろん、このポールはアロンソとライコネンが予選の最終アタックでミスをしたからなのだが、それでも今回のポールポジションは価値があった。
予選順位が重要な意味を持つ今年のGPでは、有利な展開ができるので、多少調子が悪くても、勝つチャンスがでてきた。
ライコネンは最後のコーナーでマシン半分ほどコースオフ。
わずかにタイムロスして、ほとんど手にしていたポールポジションを失った。
フェラーリは事前の予想通り、今回は調子が良かった。
特にライコネンはマッサよりもコンスタントに速かった。
ロングディスタンスでのタイムの安定性に優れており、ポールポジションさえ取れればライコネンは勝利したも同然だっただけに、悔しさ一杯の予選二位だった。
オマケに、予選二位は路面状況の良くない方からのスタートとなるので、スタートでアロンソに前に出られ、ハミルトンに逃げられたらと考えると、このミスはとても高く付きそうだった。
たが、今回のライコネンは素晴らしい集中力を発揮した。
今回、フェラーリはマクレーレンと違う戦略を実施した。
第一、第二スティントをソフトで、最後をハードでいく戦略だ。
ハードタイヤでもソフトタイヤでも序盤の数周をのぞき、タイムに差が少なかった。
ハードタイヤは高速コーナーでレスポンスが良く、ソフトタイヤは低速コーナー出口でのトラクションが良かった。
その為、スタート時のタイヤはバラエティに富んだ選択となった。
ハミルトンは結果から見ると、第三スティントではいたソフトタイヤが一番バランスが良かったようだ。
フェラーリは好調を裏付けるように、どちらのタイヤでも問題なかった。
その為、スタート直後にソフトタイヤのグリップの良さを活かし、スタートで前に出ようという考えだったのだろう。
結果として、ライコネンはスタートでハミルトンの前には出られなかったが、二位をキープ。
ライコネンにとって、アロンソが前に行くという、最悪の状況は回避された。
レースをリードしたハミルトンだったが、第一スティント終盤でタイヤがきつくなり、ライコネンに追いつかれ、ピットストップで追い抜かれてしまう。
これで、ライコネンがトップにたち独走かと思われたが、それにアロンソが待ったをかけた。
ライコネンより後に、ピットインしたアロンソは作戦を変更。
時間的にライコネンの前に出られるぎりぎりの燃料補給にし、ソフトタイヤを履くという賭けに出た。
これで、アロンソはライコネンの前でレースに復帰。
軽い燃料でライコネンを徐々に引き離し始める。
だが、ライコネンも負けてはいない。
重いマシンにもかかわらず、アロンソとの差を最小限にとどめるよう全力のアタックが続く。
予定通りアロンソが先にピットイン。
そこから、ライコネンのスーパーラップが始まる。
重いアロンソを1周1秒以上速いタイムで、引き離す。
そして、ライコネンピットイン。
フェラーリのクルーは、何事もなかったようにライコネンを送り出す。
そして、ライコネンはアロンソの1秒前でコースに復帰。
待望のトップにたった。
アロンソはこの後も、ライコネンに食い下がろうとするが、マシンの差はどうしようもなく、レースはこのままフィニッシュ。
ライコネンが二連勝で今シーズンの三勝目を飾った。
しかし、このレース、スタートでライコネンがトップに出ていれば、独走だった可能性が高い。
それをハミルトンとアロンソが食い止めた。
特にアロンソはレース前の作戦を変更して、ライコネンの優勝を阻止しにいった。
結果的にライコネンに前に行かれたが、差はわずかに1秒。
ほんの少しのドライビングミスやピット作業のミスで失ってしまうタイムだ。
それを考えるとライコネンとアロンソは共にその才能の全てを出し切った。
素晴らし戦いだった。
今回は明らかにフェラーリの方が調子が良かったので、結果として二位はアロンソも納得だろう。
ハミルトンより上位でフィニッシュできたので、2ポイントの差を縮められた。
アロンソがハミルトンより上位でゴールするのは、モナコ以来。
アロンソも徐々に調子を取り戻してきたようだ。
今回は、上位二人のペースにはついていけなかったハミルトンだが、こちらも納得の3位。
マッサが通常通り、スタートしていれば、ハミルトンは4位の可能性は高かったからだ。
ハードタイヤでバランスの良くなかったハミルトンに勝つチャンスはほとんどなかった。
アロンソとの差はこれで12ポイント。
そして、調子の出てきたライコネンがマッサを抜いてチャンピオンシップで3位に浮上し、18ポイント差。
スタートでエンジンが止まり、ピットスタートとなったマッサは怒濤の追い上げで5位フィニッシュ。
被害を最小限に食い止めた。
彼の走りを見ていると、今回のフェラーリが相当速かったことがわかる。
とはいえ、これだけ追い上げてミスもなくフィニッシュした、マッサの走りも上位三人同様素晴らしいかった。
マッサはこれで、ハミルトンと19点差。
二人のドライバーの調子の波が激しいのが、フェラーリにとって悩ましい。
9戦連続で表彰台の登るハミルトンを追い上げるには、勝ち続けるしかない。
次のドイツはストップ&ゴータイプのサーキットなので、マクレーレンにもチャンスがある。
次の戦いが今シーズンの結果を左右するかもしれない。
▽予選と決勝 好対照のホンダとトヨタ
フランスGPからレースペースを取り戻してきたホンダだが、やはり予選が良くない。
今回もバトンは18位で今季初めてQ1で沈没、バリチェロは12位でQ3に進出できずに脱落。
決勝ではコンスタントなペースで走ってバリチェロ9位、バトン10位と入賞まであと一歩。
とはいえ、1分24秒台で走るホンダと23秒台のルノー、BMWとの差はまだまだ大きい。
となると予選での速さが戻らない限り、自力で入賞するのは難しい。
次はハンガリーでマシンの大幅なアップデートを施す予定のホンダ。
それまでは、苦しい予選が続きそうだ。
ホンダとは対照的に、今回トヨタの予選は良かった。
いつもはツゥルーリの一本足打法だったトヨタに、ラルフ・シューマッハーが戻ってきた。
ほとんど存在感のなかったラルフがいきなり復活して予選6位
マシンが自分の思うとおりに動くようになったそうだが、ラルフは評価の難しいドライバーだ。
自分に合ったマシンに乗せると速いのだが、そうでないと全然ダメ。
トヨタのような発展途上のチームには、なかなか難しドライバーだ。
ただ、ラルフのレースは原因不明のトラブルが発生してリタイヤ。
ナットがゆるむというトラブルなのだが、危険だと言うことでリタイヤさせた。
ツゥルーリはタイヤの異常摩耗が発生して、これも原因がわからずにリタイヤさせた。
予選が良かっただけに、二台のリタイヤと言う結果は落胆が大きい。
スーパーアグリF1は今回も、さえないレースとなった。
今回は、事前のシルバーストーンテストをパスしたこともあり、テストをした他社に較べて苦戦し、予選Q1で敗退した。
佐藤琢磨は原因不明のダウンフォース不足にみまわれ、予選から苦戦の連続。
予選の琢磨は21位、チームメイトのデイビッドソンは19位と共にQ1で脱落。
琢磨は、マシンの挙動が不安定で危険と言うことで、Tカーに乗り換えたが、これがセッティングが出ていなくて、アンダーステアが厳しかった。
数周でも事前にTカーを走らせてセッティングの確認をしていれば良かったのだが、スーパーアグリF1の弱点である手際の悪さがここにもでた。
ダウンフォース不足の原因はフランスGPから投入したアンダーフロアらしいのだが、ディビッドソンの方は症状が出ておらず、原因がつかめていない。
琢磨は完走し12位、デイビッドソンはリタイヤ。
ワークスチームの開発が進むにつれ、相対的に速さを失いつつあるスーパーアグリF1。
活動資金が厳しいとの話しもあり、今後も厳しい戦いが続きそうである。
ここまでスーパーアグリは情熱で結果を残してきたが、今後は新たなスポンサーの獲得などがないと前進するのは難しいだろう。
予選順位が重要な意味を持つ今年のGPでは、有利な展開ができるので、多少調子が悪くても、勝つチャンスがでてきた。
ライコネンは最後のコーナーでマシン半分ほどコースオフ。
わずかにタイムロスして、ほとんど手にしていたポールポジションを失った。
フェラーリは事前の予想通り、今回は調子が良かった。
特にライコネンはマッサよりもコンスタントに速かった。
ロングディスタンスでのタイムの安定性に優れており、ポールポジションさえ取れればライコネンは勝利したも同然だっただけに、悔しさ一杯の予選二位だった。
オマケに、予選二位は路面状況の良くない方からのスタートとなるので、スタートでアロンソに前に出られ、ハミルトンに逃げられたらと考えると、このミスはとても高く付きそうだった。
たが、今回のライコネンは素晴らしい集中力を発揮した。
今回、フェラーリはマクレーレンと違う戦略を実施した。
第一、第二スティントをソフトで、最後をハードでいく戦略だ。
ハードタイヤでもソフトタイヤでも序盤の数周をのぞき、タイムに差が少なかった。
ハードタイヤは高速コーナーでレスポンスが良く、ソフトタイヤは低速コーナー出口でのトラクションが良かった。
その為、スタート時のタイヤはバラエティに富んだ選択となった。
ハミルトンは結果から見ると、第三スティントではいたソフトタイヤが一番バランスが良かったようだ。
フェラーリは好調を裏付けるように、どちらのタイヤでも問題なかった。
その為、スタート直後にソフトタイヤのグリップの良さを活かし、スタートで前に出ようという考えだったのだろう。
結果として、ライコネンはスタートでハミルトンの前には出られなかったが、二位をキープ。
ライコネンにとって、アロンソが前に行くという、最悪の状況は回避された。
レースをリードしたハミルトンだったが、第一スティント終盤でタイヤがきつくなり、ライコネンに追いつかれ、ピットストップで追い抜かれてしまう。
これで、ライコネンがトップにたち独走かと思われたが、それにアロンソが待ったをかけた。
ライコネンより後に、ピットインしたアロンソは作戦を変更。
時間的にライコネンの前に出られるぎりぎりの燃料補給にし、ソフトタイヤを履くという賭けに出た。
これで、アロンソはライコネンの前でレースに復帰。
軽い燃料でライコネンを徐々に引き離し始める。
だが、ライコネンも負けてはいない。
重いマシンにもかかわらず、アロンソとの差を最小限にとどめるよう全力のアタックが続く。
予定通りアロンソが先にピットイン。
そこから、ライコネンのスーパーラップが始まる。
重いアロンソを1周1秒以上速いタイムで、引き離す。
そして、ライコネンピットイン。
フェラーリのクルーは、何事もなかったようにライコネンを送り出す。
そして、ライコネンはアロンソの1秒前でコースに復帰。
待望のトップにたった。
アロンソはこの後も、ライコネンに食い下がろうとするが、マシンの差はどうしようもなく、レースはこのままフィニッシュ。
ライコネンが二連勝で今シーズンの三勝目を飾った。
しかし、このレース、スタートでライコネンがトップに出ていれば、独走だった可能性が高い。
それをハミルトンとアロンソが食い止めた。
特にアロンソはレース前の作戦を変更して、ライコネンの優勝を阻止しにいった。
結果的にライコネンに前に行かれたが、差はわずかに1秒。
ほんの少しのドライビングミスやピット作業のミスで失ってしまうタイムだ。
それを考えるとライコネンとアロンソは共にその才能の全てを出し切った。
素晴らし戦いだった。
今回は明らかにフェラーリの方が調子が良かったので、結果として二位はアロンソも納得だろう。
ハミルトンより上位でフィニッシュできたので、2ポイントの差を縮められた。
アロンソがハミルトンより上位でゴールするのは、モナコ以来。
アロンソも徐々に調子を取り戻してきたようだ。
今回は、上位二人のペースにはついていけなかったハミルトンだが、こちらも納得の3位。
マッサが通常通り、スタートしていれば、ハミルトンは4位の可能性は高かったからだ。
ハードタイヤでバランスの良くなかったハミルトンに勝つチャンスはほとんどなかった。
アロンソとの差はこれで12ポイント。
そして、調子の出てきたライコネンがマッサを抜いてチャンピオンシップで3位に浮上し、18ポイント差。
スタートでエンジンが止まり、ピットスタートとなったマッサは怒濤の追い上げで5位フィニッシュ。
被害を最小限に食い止めた。
彼の走りを見ていると、今回のフェラーリが相当速かったことがわかる。
とはいえ、これだけ追い上げてミスもなくフィニッシュした、マッサの走りも上位三人同様素晴らしいかった。
マッサはこれで、ハミルトンと19点差。
二人のドライバーの調子の波が激しいのが、フェラーリにとって悩ましい。
9戦連続で表彰台の登るハミルトンを追い上げるには、勝ち続けるしかない。
次のドイツはストップ&ゴータイプのサーキットなので、マクレーレンにもチャンスがある。
次の戦いが今シーズンの結果を左右するかもしれない。
▽予選と決勝 好対照のホンダとトヨタ
フランスGPからレースペースを取り戻してきたホンダだが、やはり予選が良くない。
今回もバトンは18位で今季初めてQ1で沈没、バリチェロは12位でQ3に進出できずに脱落。
決勝ではコンスタントなペースで走ってバリチェロ9位、バトン10位と入賞まであと一歩。
とはいえ、1分24秒台で走るホンダと23秒台のルノー、BMWとの差はまだまだ大きい。
となると予選での速さが戻らない限り、自力で入賞するのは難しい。
次はハンガリーでマシンの大幅なアップデートを施す予定のホンダ。
それまでは、苦しい予選が続きそうだ。
ホンダとは対照的に、今回トヨタの予選は良かった。
いつもはツゥルーリの一本足打法だったトヨタに、ラルフ・シューマッハーが戻ってきた。
ほとんど存在感のなかったラルフがいきなり復活して予選6位
マシンが自分の思うとおりに動くようになったそうだが、ラルフは評価の難しいドライバーだ。
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ただ、ラルフのレースは原因不明のトラブルが発生してリタイヤ。
ナットがゆるむというトラブルなのだが、危険だと言うことでリタイヤさせた。
ツゥルーリはタイヤの異常摩耗が発生して、これも原因がわからずにリタイヤさせた。
予選が良かっただけに、二台のリタイヤと言う結果は落胆が大きい。
スーパーアグリF1は今回も、さえないレースとなった。
今回は、事前のシルバーストーンテストをパスしたこともあり、テストをした他社に較べて苦戦し、予選Q1で敗退した。
佐藤琢磨は原因不明のダウンフォース不足にみまわれ、予選から苦戦の連続。
予選の琢磨は21位、チームメイトのデイビッドソンは19位と共にQ1で脱落。
琢磨は、マシンの挙動が不安定で危険と言うことで、Tカーに乗り換えたが、これがセッティングが出ていなくて、アンダーステアが厳しかった。
数周でも事前にTカーを走らせてセッティングの確認をしていれば良かったのだが、スーパーアグリF1の弱点である手際の悪さがここにもでた。
ダウンフォース不足の原因はフランスGPから投入したアンダーフロアらしいのだが、ディビッドソンの方は症状が出ておらず、原因がつかめていない。
琢磨は完走し12位、デイビッドソンはリタイヤ。
ワークスチームの開発が進むにつれ、相対的に速さを失いつつあるスーパーアグリF1。
活動資金が厳しいとの話しもあり、今後も厳しい戦いが続きそうである。
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