フォース・インディア
14.エイドリアン・スーティル
15.ヴィタントニオ・リウッツィ
昨年のシンデレラ・チームの一つ。
ベルギーGPで優勝者に迫る二位、モンツァでも入賞し、鈴鹿でも戦闘力のあったフォース・インディア。
マクラーレンから出向してきていたサイモン・ロバーツが戻り、その後任としてホンダの元幹部オトマー・サフナウアーが最高執行責任者に就任。
前任者が技術系の人間であり、後任者はマネージメント畑の人である。
これがチームの競争力にどう影響するのか興味深い。
またテクニカル・ディレクターのジェームス・キーが開幕前に離脱し、ザウバーへ移籍した。
後任はデザイン・ディレクターのマーク・スミスが担当する。
ドライバーは、4年目となるスーティルとフィジケラにかわり昨シーズン終盤にチームに加わったリウッツィがそのまま継続する。
トロ・ロッソ
16.セバスチャン・ブエミ
17.ハイメ・アルグエルスアリ
今年から独自マシンの投入を義務づけられた彼らが持ち込んだのは、昨年型のマシンを今年のレギュレーションに合わせたマシン。
それでも去年ポテンシャルが高かったマシンなので、それほど遅くはないだろう。
ただ、ドライバー二人が若く経験が少ないため、マシンのセットアップや開発面での貢献はあまり期待できないところが厳しい。
ロータス
18.ヤルノ・ツゥルーリ
19.ヘイキ・コバライネン
5ヶ月足らずでF1マシンを形にできるのは凄いことではあるが、競争力のあるF1マシンを作成するのは無理があったようだ。
マシンを見ると、詰め切れていない部分が多いが、時間がないなかでは致し方ないだろう。
これからの開発に期待したい。
マシンの性能はトップから4秒ほど落ちている。
彼らはシーズン中のアップデートでこの差を縮めたい考えのようだが、他のチームも立ち止まっているわけではない。
デザイナーのマイク・ガスコイン、ドライバーの二人は実績的にも申し分ない。
今年はF1に慣れる年で、来年以降に期待しよう。
ヒスパニック・レーシング(HRT)
20.カルン・チャンドック
21.ブルーノ・セナ
旧メタ・カンポスだが、彼らは結局、スポンサーを見つけることができず、チーム社長だったカラバンテに買収され無事参戦できそうである。
とはいえマシンが完成したのは開幕の1週間前。
レースウィークの金曜日が初走行となる。
元フォース・インディアのコリン・コレスがチーム代表に就任して、元ホンダのジェフ・ウィリスやジャッキー・エッケラートなど、人材のリクルートを進めているようだ。
ドライバーの一人はブルーノ・セナであったが、マネージメント体制が変わり安泰ではないようだ。
もう一人はインド人ドライバーのチャンドックが契約。
彼はかなりの額のインドマネーを持ち込むのだろう。
紆余曲折を経て参戦に漕ぎ着けたので、開幕戦に二台のマシンを並べられれば、それは彼らにとっての成功といえるだろう。
ザウバー
22.小林可夢偉
23.ペドロ・デラ・ロサ
BMWからチームを買い戻したペーター・ザウバー。
今年の活動資金はBMWから出ているようで、豊富な資金とはいえないがシーズンを乗り越えることはできるだろう。
ただし、開発スピードはトップチームより落ちるので、勝負は前半戦。
前半戦で活躍を見せたい。
ところが、このマシンをまとめ上げたウィリー・ランプが突然、退任することが決まり、後任にはフォース・インディアからテクニカル・ディレクターのジェームス・キーが移籍してくる。
ランプが辞任するという噂は昨年からあったのだが、開幕直前にそれが実現した。
4月中に引き継ぎをするらしいが、今のマシンを設計した人がいなくなるのは、痛い。
マシンの戦闘力があれば、まだいいのであるが、もし悪いとなると修正するのは難しいかもしれない。
ドライバーは、ほぼ新人の小林可夢偉とベテラン デラ・ロサ。
小林可夢偉は学習能力が高いので、シーズン序盤に他チームが新しいレギュレーションに慣れてくる前に、結果を残したい。
ヴァージン
24.ティモ・グロッグ
25.ルーカス・ディ・グラッシ
速い遅いの前にきっちりと開幕前に、マシンを作り上げてきたことに拍手。
マシンを準備するのは当たり前のことだが、全く新しいチームが何もないところからマシンを作り上げるのは、難しい。
それだけに、タイムや順位を詮索することは無意味である。
今シーズンは完走を目指して走るシーズンとなる。
ドライバーは元トヨタのグロッグとルノーのテストドライバーだったディ・グラッシ。
グロッグの能力は高いので、マシンの開発が進めば期待できるのだが、とても資金的に余裕があるように見えないので、今年は両ドライバーにとって試練の年になるだろう。
【番外編】
USF1
ホセ・マリア・ロペス
結局、今年の参戦は見送り。
来年以降の参戦に可能性を見いだそうとしているようだが、FIAはそれを認めないだろう。
それにしても、最初から彼らには逆風が吹いていた。
参戦危機が昨年から噂される中では、スポンサー探しは困難である。
USF1は2010年のエントリーを認められていたのだが、FIAは彼らの何を審査したのだろうか。
当時、FIAは経済面も含めて審査をしたはずである。
お金はないし、マシンもないUSF1。
FIAはこの結果の説明をすべきだろう。
ステファンGP
中嶋一貴
ジャック・ビルニューブ
USF1の危機で、ステファンGPが参加できる可能性も取りざたされていたが、FIAはそれを認めなかった。
バーニー・エクレストンが押しているという声もあったが、最終的に参加の許可を与えるのはFIAである。
USF1の危機がかなり前から噂されているなかで、参戦の許可を出さなかったのは、そもそも彼らをエントリーさせる意志がFIAにはなかったのだろう。
バーニーに対して新しい会長ジャン・トッドが、FIAの独立性をアピールしたかったのかもしれない。
FIAは、これにより一つ余ったエントリー枠を、2011年向けて募集を開始する。
これにより中嶋一貴が今年F1をドライブする可能性はなくなった。
USF1との合併も噂されたが、短期間でまとめあげることは難しく、実現しなかった。