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2014 Rd.6 モナコGP観戦記 殊勲の初入賞ビアンキ

ついに新興チームがポイントを獲得した。新規参入した3チーム。そのうち一つはすでに存在せず、残りの二つも名前を変えて、グリッドの後方を走っているだけであった。彼らがポイントを獲得することは、永遠にないのではと思われる状況が続いてきた。 だがついにモナコGPでビアンキは9位入賞を成し遂げた。しかも彼らは8位でフィニッシュしたのだが、5秒加算のペナルティを受けて9位に順位を落とした。それでも彼らはしっかりと2ポイントを獲得し、モナコを後にする。 もちろん今回の入賞には多少の幸運はあった。スペインGPではわずかに2台しかリタイヤせず、下位チームが上位進出するのは非常に難しいと思われていた。ところがエンジンの負荷が低いにも関わらずリタイヤするマシンがいて、完走台数は14台であった。さらに可夢偉を抜く時に接触したのだが、ペナルティはなかった。 それでもこの入賞は偶然ではない。彼はスペインのテストでも少ないながらもアップデートパーツを持ち込み、進歩を遂げている。もちろん上位チームと比べるとその進歩は少ないかもしれないが、F1において止まることは存在しないのも同然である。 そういう意味で資金不足に見舞われながらも、できる範囲で戦うマルシアとその中でベストをつくすビアンキは見事である。ついつい優勝争いにだけ目が向けられがちなレースではあるが、こういうサプライズがあるから、F1は面白い。

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