メルセデス カナダGPのトラブル再発防止に自信
メルセデスはカナダGPでハミルトンをリタイヤさせ、ロズベルグから勝利を奪い取ったトラブルの解決に自信を持っている。
メルセデスはカナダGPでMGU-Kのコントロールユニットがオーバーヒートして、MGU-Kが使用不能になり、エネルギーの回生ができずに、リアブレーキの負荷が大きくなった。その結果、リアブレーキの効きが悪くなり、さらに加速の際のパワーアシストもできなくなった。
タイヤ交換直後にブレーキが完全にダメになったハミルトンはリタイヤし、ロズベルグは時には1周あたり2秒もタイムを落としながらも、2位でフィニッシュした。
技術部門の幹部であるパディー・ロウは、チームは問題の解析に時間をかけたので、問題は再発しないだろうと述べた。
「カナダGPでのトラブルの原因を理解するために多くの努力をしたので、オーストリアで再発しないと確信している」
チーム代表のトト・ウルフはハミルトンは逆襲するし、チャンピオンシップは最後まで何があるかわからない。
「今はチャンピオンシップでニコが大きなリード(22点差)を得ている。でもルイスはファイターだし、彼が以前より強くなって戻ってくることに疑問の余地はない」
「まだ12レースも残っているし、先は長い。最終戦はポイント二倍だしね。彼の挑戦はまだまだこれからだよ。カナダGPは2人のドライバー間の状況が急に変わることを示しているし、チーム間も同じだ。ライバル達に貴重なポイントを渡さないために、今まで以上に努力しなければならない」
彼らはトラブル再発防止の対策を具体的には述べていないが、コントロールユニットの冷却方法に改善を加えたと思われる。オーストリアGPは高温が予想されないので、トラブル発生の可能性は低いが、次に高温で厳しいのはハンガリーGPになると思われる。
- シューマッハー 退院の公式声明
- 日本企業とブランド価値 ブリヂストンの五輪スポンサー契約を考える