メルセデスに再び冷却トラブルが発生していた
オーストリアGPで1−2フィニッシュしたメルセデスだが、実はかなり問題を抱えていた。
スタートからウィリアムズの後ろで走り、中盤ではセルジオ・ペレスに前をふさがれた、彼らはカナダGPで発生したのと同様のトラブルが発生していたことを認めた。
ルイス・ハミルトンはレース中に数回、ブレーキ温度が上昇していると警告されたし、ニコ・ロズベルグはセルジオ・ペレスの走るラインから離れて、マシンを冷却するように指示された。
「今日の1−2フィニッシュは、かなり大変だった」とチーム代表のトト・ウルフは話した。
「予想していなかった冷却面での問題が発生していた」
「今日もブレーキ面で問題があった。ストレートで十分冷やすことができなかった。今日は事前の予想より気温が高く、そこはちょっとした驚きだった」
「ウィリアムズはうまく処理していた。彼らには同じ問題はなかっただろうし、今日は難しいレースだった」
トト・ウルフはチームが二台のマシンを無事にフィニッシュさせたことを称賛している。
「レース中の仕事は素晴らしかった。パワーユニット側とシャシー側のエンジニア達がマシンを上手くマネージメントしていた」
「私たちは二台のマシンを同じ条件で走らせるという基本理念を維持しているが、モントリオールの後は全ての重要なパーツを適切な方法で管理しなければならなかった」
「レースを失うリスクある時でも二台のマシンのペースをコントロールしたくはないが、レース序盤では少し難しかった」
レースの残り1/3はボッタスとの差もあったので、マシンの重要な数値だけを管理すれば良く、レースの中ではストレスが少なかった」
メルセデスも実はかなり苦しい状況であった。もしウィリアムズが表彰台狙いの保守的な作戦をとらなければ、メルセデスはさらに難しいレースを強いられて、カナダGPのような結末もあり得たかもしれない。
- チャンピオンシップポイント@オーストリアGP
- 2014 Rd.8 オーストリアGP観戦記 悲喜こもごものメルセデス