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マッサ、シューマッハーそして、BMW撤退

▽マッサ最新情報 まずはマッサの最新情報をお伝えしよう(木曜日現在)。 彼は予想以上に早く回復している。 主治医によると彼のF1復帰は間違いないそうである。 懸念されていた左目も問題なく見えている。 現在、彼は胆嚢炎と大腸炎を発症しているという話もある。 これは、タイヤバリアに激突した際に、シートベルトで負傷した模様だ。 早ければ数日以内に退院して、サンパウロの自宅戻れる可能性もある。 今のところ、いつ復帰できるかについては、はっきりしない。 ▽シューマッハー復帰 そのマッサの代役に、ミハエル・シューマッハーが復帰することが決まった。 噂では出ていたが、まさか復帰はないと思っていたのだが。 彼が最後にF1をドライブしたのは2008年の4月である。 今年のF60はドライブした経験がない。 しかも、シーズン中のテスト禁止で、彼はぶっつけ本番でバレンシアに望む。 では、彼は勝てるのであろうか? テストなしで復帰することと、現在のフェラーリの競争力を考えると、ヨーロッパGPで勝つのは難しいだろう。 ヨーロッパGPは、練習走行と考えれば、その次は彼の得意なスパである。 ここで、入賞することは十分に可能であろう。 表彰台の可能性は、フェラーリの競争力次第である。 元々、彼は衰えて引退したわけではない。 十分やれるのに、やむなく引退した。 だからこそ、今回復帰するのだ。 しかし、彼があれほどいやがっていたライコネンとペアを組むというのであるから、皮肉である。 だが、シューマッハーは何も失い物がない。 多くの人は彼に優勝を望むのだろうが、それほどF1も甘くはない。 だが同時に、ミハエル・シューマッハーと言う男も、甘くはないのも事実である。 ▽BMW撤退とルノーの動向 BMWが今シーズン終了をもって、F1から撤退することを表明した。 FOTAの全チームがコンコルド協定締結間近と伝えられていたので、これには少々驚いた。 だが、よく考えるとこの撤退も当然である。 F1に出たからといって、それで商品であるクルマが売れるわけではない。 BMWのクルマが売れるのはF1参戦しているからではなく、商品として優れているからだ。 F1に参戦してイメージを良くして、ブランド力を強化したいと考えているメーカーも多いだろう。 だが、F1でブランドを築くには、長い時間が必要だ。 フェラーリが優れたブランド力を持つのは何十年もF1に参戦し続けているからである。 マルボロがF1におけるマーケティングで比類なきほどに成功したのも、彼らが長年F1をサポートしてきたからである。 そういった長期的なコミットメントなしに、F1で成功することはできない。 わずか数年でイメージを向上し、販売を強化できるほど甘くはない。 F1において勝者はただ一人であり、残りの19人は敗者である。 そして勝つときもあれば、負けるときもあり、負けるときの方が多いのが現実である。 そのことを受け入れなければ、長期的にF1に参戦することは難しい。 BMWが撤退後、ザウバーチームが生き残れるのかは不明だ。 BMWがホンダのように格安でチームを手放す用意があるのか。 それがなければ、ザウバーは消えてしまうだろう。 FOTAはザウバーを支援する用意があることを表明。 BMW撤退後のエンジン供給も考えているのだろう。 また、ザウバー完全に消滅した場合、三台目のマシンを走らせることも検討しているようだ。 また、同じようにルノーもチーム売却を模索していると伝えられている。 ブラウンGPと同じように、ブリアトーレによるMBOになる見込みだ。 だが、INGが今シーズン末でスポンサー撤退する今、ブリアトーレはお金を集めるべく奮闘しているようである。

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