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2014 Rd.11 ハンガリーGP観戦ガイド タイヤ作戦・レース展望編

HONZ9429 【タイヤ】 ピレリは昨年同様、ソフトとミディアムを持ち込む。これは保守的なタイヤ選択に見えるが、ハンガロリンクの高温を懸念していると考えられる。二種類のタイヤのタイム差は約0.6秒。 ハンガロリンクはコーナーが多くフロントタイヤに負荷のかかるトラックである。ただ低速コーナーが多く、リアタイヤのタレやグレイニングは致命的となるので、丁寧なアクセルワークが必要。 年間を通じてほとんどレースが開催されないため、金曜日から日曜日に向かって劇的に路面状況が改善される。金曜日から日曜日の路面状況を想定したセットアップが重要になる。レースは高温になることが多く、タイヤへの影響は大きい。 【DRS】 二カ所のDRSゾーンが設けられる。検知ポイントは一つでターン13と最終コーナーであるターン14の間に設置される。最初のDRS有効ゾーンは最終コーナー立ち上がりから70m地点から。二つ目はターン1立ち上がりからターン2までDRSが使用できる。DRSがあっても追い抜きが難しいことに変わりはない。ただスピード差があるマシンに悩まされることは少ないだろう。 【ピット戦略】 2ストップが基本だが、気温次第で3ストップもある。高い気温が予想され、ピレリタイヤの反応を見極めるのが重要。またFRIC禁止の影響をフリー走行で見極めなければならない。追い抜きが難しいので、タイムよりもポジション重視の作戦がとられる。2012年は2ストップ、2013年は3ストップが勝利している。 ストップ時間は、16秒+静止時間。 【レース展望】 メルセデスが有力だが、特にハミルトンはこのサーキットを得意としており、ここで勝てないとチャンピオン争いで苦しくなる。メルセデスの追いかけるのはレッドブルとフェラーリになるだろう。最近、好調のウィリアムズのマシンはこのトラックにあまり合っていない。 ハミルトンはここで4勝しており、現役では最多を誇る。バトンは2勝、アロンソとライコネンとウェバーが1勝づつ勝利を記録している。 【過去6年間の優勝者】 2008 H.コバライネン<マクラーレン> 2009 L.ハミルトン<マクラーレン> 2010 M.ウェバー<レッドブル> 2011 J.バトン<マクラーレン> 2012 L.ハミルトン<マクラーレン> 2013 L.ハミルトン<メルセデス>

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