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2014 Rd.11 ハンガリーGP観戦記 トラブルに泣いた可夢偉

14572484128_312bb32628_k 今回、可夢偉の状態は悪くなかった。予選でもライバルのトラブルに助けらながらも18位。これはこの遅いマシンではなかなか実現できないポジションである。マルドナドのペナルティで17位からスタートした可夢偉は、ウェットコンディションがマシンの性能差を縮めてくれたことにも助けられ、順調に周回を重ねる。 9周目にドライのソフトタイヤに履き替えると、その後もいいペースで走る続ける可夢偉。マルドナドとビアンキのクラッシュをなんとか回避しながら走っていた可夢偉は最高15位まで上がったが、25周目にパワーダウンし、ターン12でマシンを止めた。原因は燃料系のトラブルである。 今シーズン前半、あまりいい結果の残せなかった可夢偉だが、彼のできる範囲では全力を出している。だが残念なことにF1はマシンを使うスポーツであり、アップデートがない状態では苦しい。ライバルのマルシアとも1秒近い差があると思われるし、その状況を考えれば可夢偉の走りはいいが、結果が出なければ、注目されることは少ない。 これから4週間の夏休み期間に入る。ケータハムがドライバー交代に動く可能性がゼロとはいえない状況ではあるが、彼にできることはマシンに乗って全力を尽くすことだけである。 ベルギーGPで多少のアップデートが入る可能性もあるようなので、期待してみたい。ほんの少しの進歩でも可夢偉にとっては追い風になるのだから。

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