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2014 Rd.12 ベルギーGP観戦記 調子に乗れないハミルトン

276934955-4922172482014-s どうもハミルトンは調子に乗れない。今回はブレーキに不具合があり、予選は2位。決勝レースでは2周目にロズベルグと接触し、リアタイヤがパンクして、レースを失ってしまった。 彼が驚異的な能力を持ち、速いのは誰もが認めるのであるが、それが結果につながっていない。それは彼の些細なミスの時もあるし、マシンの細かいトラブルの場合もあるのだが、それがロズベルグとのポイント差につながっている。 彼は自分自身の能力に絶対的な自信をもっている。それ故に彼は攻めすぎてしまう傾向もある。特にチームメイトのロズベルグに負けることを認めたくない。もちろんどのドライバーも予選でチームメイトに負けたくはない。だがより重要なのは予選ではなく決勝レースの結果である。 ハミルトンを見ていると、一つの事に集中してしまうと周りが見えなくなって、自分自身をコントロールできなくなってしまう傾向が見える。 もしハミルトンがそのセルフコントロール能力を持てれば、偉大なチャンピオンの仲間入りできることは間違いない。そして今シーズン、ロズベルグとの勝負に勝つためにも、それは必要になってくる。 ベルギーGP終了後の2人のポイント差は29ポイント差。ハミルトンは最終戦のダブルポイントがあるとはいえ、自力で逆転するには、ポイントの取りこぼしをすることは許されない。ロズベルグの安定性は驚異的である。 残念ながら一部の例外を除いてF1ドライバーには欠点を修正してくれるコーチがいない。これは世界的なスポーツとしては驚きではある。だからハミルトンはそれを自分自身で学んでいかなければならない。 彼がこの後、どう進化しロズベルグと戦っていくのか楽しみである。

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