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2014 Rd.13イタリアGP観戦ガイド タイヤ・作戦編

Starting-Grid-of-Italian-Grand-Prix-2013 【タイヤ】 ピレリはミディアムとハード・タイヤを持ち込む。 これは今年マレーシア、スペイン、シルバーストーンと同じ組み合わせである。 路面の粗さ的には標準的で、高速コーナーが少ない為、特別タイヤに厳しいサーキットではない。 ただ低ダウンフォースで走るのでスライドが多くなり、シケインからの立ち上がりではリアタイヤのホイールスピンが多くなり、タイヤがたれる。 また1コーナー入口では360kmから75kmまで減速するので、タイヤをロックさせブリスターを発生させないようにするのが必要。 高速であり、タイヤの回転数が速いので、フロントタイヤのインサイド部分にブリスターを発生させやすい。気温が高くなることでタイヤ温度には要注意。高温になるとタイヤのタレより熱だれの心配が大きくなる。最終コーナーの高速パラボリカは、左アウト側への負荷が長時間にわたって続くのでタイヤを痛める。 【ピット戦略】 モンツァでは通常1ストップが多い傾向にある。 保守的なミディアムとハードタイヤを考えると、1ストップが可能。予選上位10台はミディアムスタートとなるので、20周~24周までタイヤ交換を伸ばせればハードに代えて1ストップが可能になる。 80Km/h制限によりロスタイムも長いので、タイヤ交換の回数は減らしたい。 ミディアムスタートで最初のピットストップは20~23周、ハードに交換して残り30周程度を走りきるのがベストな作戦。 ストップのロスタイム:22秒+静止時間(合計約25秒) 【レース展望】 非常に特殊なサーキットであり、予選ではマシンの性能差が直接現れる。 メルセデスが圧倒的に有利だが、メルセデスのPUを搭載するチームがこれに対抗する。 特にウィリアムズはドラッグが少ないので、競争力があるだろう。スパで低ダウンフォースパッケージを成功させ、ギア比を長めに変更した レッドブルも速さがある。 過去の優勝記録はベッテルが3勝、アロンソ2勝。ハミルトンが1勝している。なおベッテルの3勝のうち1勝はトロ・ロッソで上げた自身の初勝利になる。 【過去6年間の優勝者】 2008 S.ベッテル<トロ・ロッソ> 2009 R.バリチェロ <ブラウンGP> 2010 F.アロンソ<フェラーリ> 2011 S.ベッテル<レッドブル> 2012 L.ハミルトン<マクラーレン> 2013 S.ベッテル<レッドブル>

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