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フェラーリ 暗黒時代への入口

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先週、フェラーリの本拠地があるイタリアのマラネロに緊張が走った。新しくCEOの座についたマルキオーネが、フェラーリはすぐに勝てるようにならなければならないし、その為にリスクをとっていくと述べた。 退任したモンテゼモロがアロンソがフェラーリを去ると認めた。彼はアロンソはキャリアの終盤にさしかかっており、フェラーリが勝てるようになるまで待っていられないのが、その理由である。 マルキオーネはイギリスの雑誌AUTOCARの取材に対して、「勝てないフェラーリはフェラーリではない」と述べた。 「尻を引っぱたいても、すぐにやらなければならない」 「我々は失うものは何もない。そうだろ?」 マルキオーネはフェラーリがF1で早く勝てるようになるのが、一番の目標であると強調した。 フェラーリの親会社であるフィアットは、フィアット クライスラー オートモビルとしてニューヨーク証券取引上に上場した。その株価を維持するためにも、フェラーリの復活はなくてはならないと考えているようである。 だが技術陣に対して、性急な結果を残すようにプレッシャーをかけるのが、いいやり方なのであろうか? そもそも今の状況は3年前にハイブリッドターボのレギュレーションが決められてからの開発の蓄積が結果として表れているわけで、簡単に逆転できるとは考えにくい。それに現在はパワーユニットの開発も制限がかかっており、すぐに追いつくのは難しい状況である。 その為、フェラーリはパワーユニットの開発凍結を解除させようと、FIAに働きかけている。だがそれが2015年に認められたとしても、それは2016年からの適用になるわけで、フェラーリはその結果が出るまで3年間は待たなければならない。それに開発凍結が解除された場合でも、メルセデスが止まっているわけではないので、差がさらに広がる可能性もある。 もしマルキオーネが3年間待てるのであれば問題ないが、彼がそんなに我慢強いようには見えない。 チーム代表のマテアッチには大きなプレッシャーがかかっている。だがもし彼がそのプレッシャーから技術陣を守ってやれないとしたら、フェラーリは過去の負の歴史を繰り返すことになる。 フェラーリが黄金時代を謳歌したシューマッハーの時代、モンテゼモロからのプレッシャーを受け止めたのはジャン・トッドである。それがあったからこそフェラーリは復活できた。その時期でさえチャンピオン獲得までミハエル・シューマッハーが加入してから、5年間もの時間が必要であった。 1970年代にニキ・ラウダがドライブして復活した時、その役割を担ったのは退任したそのモンテゼモロであったことは、歴史の皮肉であろうか。 フェラーリは再び暗黒の時代を迎えてしまうのであろうか。答えはYesともいえるしNoともいえる。だが危険な兆候が現れていることだけは事実である。