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アロンソの契約発表が遅れている理由2

  先日、マクラーレンとの契約交渉が長引いているアロンソの現状をお伝えした。 関連記事:アロンソの契約発表が遅れている理由 関連記事:アロンソ マクラーレンとの契約へ大きな一歩 アロンソはマクラーレンと契約しているが、もう一つ大きな問題があり、それが契約発表を遅らせている。それがフェラーリとアロンソの契約にある、解約金の問題である。 通常、ドライバーにせよ、チームにせよ現在の契約を破棄する場合は、解約金が発生する。アロンソとフェラーリとの間には2016年まで有効の契約がある。もしこれをフェラーリがベッテルと契約したために、破棄すると一説によると数十億円といわれる違約金をアロンソに対して払わなければならない。もちろんフェラーリがアロンソとの契約を破棄しなければ払わなくて言い訳だが、現時点でベッテルとライコネン、アロンソと3人のドライバーを抱えるフェラーリは誰かを切らなければならない。 アロンソは来年、フェラーリで走るつもりがないし、フェラーリもアロンソを乗せるつもりがない。実際、フェラーリは日本GP以降、アロンソを来年に向けてのテクニカル・ミーティングに参加させていない。当然、来年用マシンの技術情報をマクラーレンにいかせないためである。またアロンソはマラネロにある、シミュレータを使うこともできない。 だがアロンソから契約の破棄を言い出すと違約金はもらえない。そういうわけで、フェラーリとアロンソは共に自分から契約破棄を通告できずに、動きにくい状態になってしまった。 こういう場合、最終的にはドライバーとチームが交渉して違約金の減額に同意する場合が多い。アロンソとフェラーリは共に来年一緒にやりたくないわけだから、それが一番効率的な考えだろう。両者は今、この交渉中であり、その為にアロンソのマクラーレン移籍もベッテルのフェラーリ移籍も正式にアナウンスできない状況である。 それさえクリアできればマクラーレンとアロンソの契約が発表される。それは最終戦前に同意がなされる見込みで、最終戦の週末には発表されるであろう。