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2014 Rd.19 アブダビGP観戦ガイド マシン編

166989331CM00005_F1_Grand_P-s 【パワーユニット】 コース全体のエンジン全開率は高くはないが、長い直線での連続全開時間は長く、エンジンには厳しい。中東のサーキット特有だが、砂がエンジン内部に入り込むと、ダメージを与える可能性がある。ストレートの距離も長く、エンジンパワーに優れたメルセデス・ベンツPU搭載車は有利である。また最終セクターは加速と減速を繰り返すので、PUの反応も重要になってくる。 シーズン終盤でありどのドライバーもエンジンのマイレージは厳しいので、エンジンのマネージメントをしなくてはいけない。気温は30度以上になること予想され、エンジンのクーリング対策も重要になる。 エンジン全開率:60%(やや高め) 燃料消費量:2.75kg/ラップ(やや高め) 搭載燃料量:151kg(やや高め) 最高速度:320km/h(DRS ON)、307km/h(DRS OFF) パワーユニット負荷(1が最も軽く、5が最も厳しい) エンジン:5、MGU-K:3、MGU-H:4、バッテリー:3、燃料消費:4、エネルギー回収:3 【シャシー】 中高速と低速区間を持ち、しかも長いストレートがあるので、セッティングのバランスをとるのが難しい。ダウンフォースレベルは最高である。路面がスムーズなので、車高を落としてダウンフォースを増やすことは可能。 サスペンションの固いマシンでも、欠点の出にくいサーキット。最初の中高速区間では、レッドブルは有利。低速区間では、メカニカルグリップが必要で、ここではメルセデスが速い。 ブレーキの摩耗レベルは平均的。大きなブレーキングポイントが二カ所あるので、ブレーキにとっては年間で3番目か4番目に厳しいサーキットである。 ブレーキウェア:中程度 ブレーキングポイント数:12 ブレーキング時間:17%/LAP フューエルエフェクト(燃料10Kgあたり):0.4秒(やや高め)