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無線から読み解くハミルトンのタイヤ交換

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f1moc2015_jk1711528-s 今でも論争を呼んでいるハミルトンのタイヤ交換。最初はメルセデスの大失態と思われていたが、全貌が明らかになるにつれてチームはチームで多くの要素を考えた末に決断を下したことがわかってきた。 関連記事:真相!ハミルトンがタイヤ交換をした理由 そして放送されなかった無線通信の内容を見ると、その判断にハミルトンは大きな影響を与えていたことがわかる。 順を追ってみてみよう。 チームからルイスへ 「セーフティーカーだ、セーフティーカーだ。ステイアウトだ」 ルイスからチームへ 「本当にステイアウトがベストなのか確信できるのか?このタイヤは冷えてきている。みんなオプション(スーパーソフトの意味)なんだろ」 チームからルイスへ 「OK、了解、了解。ピットインだ」 この会話を解説するとこうなる。チームはニコがタイヤ交換をしないことを知っている。だから当初、ステイアウトを指示した。全車が同じ条件であれば、モナコでオーバーテイクを成功させることは難しいから、これは妥当な判断である。 だがこの時、ルイスはトラック脇にある観客用のモニターを見て、メルセデスのピットクルーが出てきたのを確認している。これで彼はニコがタイヤ交換すると考えた。彼にはピットインの指示が出ていないからである。だがこのピットクルーが出てくるのは、セーフティーカー登場時の通常の動きであった。突発的なピットインに備えて、準備をしているのである。 だがハミルトンアはニコがタイヤ交換すると考えている。ニコがフレッシュなスーパーソフトを履いて、セーフティーカー後の接戦の中で戦うのは自分にとって不利だと考えた。それは当然である。しかもハミルトンが履くソフトタイヤのウォームアップは極端に悪かった。 だから彼はチームにステイアウトでいいのか確認した。だがこれは大きな誤解だった。ニコはタイヤ交換しなかったからである。そしてチームとしては、ルイスとニコには、タイヤ交換しても順位をキープできる充分な差があったので、安全のためにピットインを指示した。 ルイスがレース後に、信じられなかったのは、タイヤ交換したはずのニコが自分の前を走っていることだったに違いない。彼は状況を全く理解できていなかった。 最終的にピットインするかしないかを判断するのはチーム側である。そして最終責任もチーム側にある。このルイスの無線内容がタイヤ交換の判断にどれほど影響したかは、わからない。ルイスが何も言わなくてもタイヤ交換の判断をしたかもしれない。 だがこの時、チーム側がニコもステイアウトだと伝えていれば、また状況は変わっていたのは間違いない。