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勝負する勇気 メルセデスとウィリアムズを分けるもの

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sne22318-s いつものようにポールポジションのハミルトンが勝ち、メルセデスの1-2フィニッシュだったが、内容はいつも以上に厳しいレースとなった。 ウィリアムズの二台が抜群のスタートを見せて、フロントロウを独占していたメルセデスとパス。ハミルトンはまさかの3位でレースを開始する。だがハミルトンにとって幸運だったのは、トップのマッサのペースが悪かったことである。もしこれが2位のボッタスのペースが悪くて、マッサがよければ、ハミルトンはマッサに差をつけられてアンダーカットすることは難しかった。 その為、ウィリアムズの二台とメルセデスの二台は団子状態のまま1ストップのタイヤ交換時期である20周を迎えた。ここで最初にタイヤ交換に入ったのは、ハミルトン。本来、アンダーカットされたくないウィリアムズが先にタイヤ交換したかったのだが、ハミルトンは予想されていたよりも数周早くタイヤ交換したので、最後までタイヤが持つという自信のなかったウィリアムズは同じタイミングでタイヤ交換できなかった。 メルセデスはウィリアムズよりダウンフォースがある事もあり、タイヤの持ちはよかった。それにリスクを取りに行かなければ、勝てないこともわかっていたので、思い切って先に入った。これが勝負を分けた。 こうなるとメルセデスの方が速いのでウィリアムズは簡単にアンダーカットされて、ハミルトンがトップに立ってしまった。 この後は気まぐれなイングリッシュ・ウェザーで、ハミルトンも危ない場面もあったが見事な判断で乗り切った。雨が降り始めたタイミングで一番難しいのは、いつタイヤ交換するかである。雨の降り始めにタイヤ交換したドライバーは、まだドライの路面に苦しみ、タイヤをダメにして雨が酷くなった時にもう一度タイヤ交換した。ウィリアムズのように1周遅くタイヤ交換したドライバーは順位を落とした。 そういう意味でハミルトンはこの時も最適なタイミングでタイヤ交換を成功させて、トップをキープしている。もちろん雨の量は運に左右される部分も多いのだが、最適な判断をしたハミルトンのエンジニア達は最高の仕事をした。 もしウィリアムズが先にタイヤ交換していたら、結果がどうなったかは興味深い。だがこれが勝ちなれているチームと勝ちなれていないチームの差なのである。そして勝ちに行くチームとそうでないチームとの差でもある。 どのチームも勝ちたいと思う。だが思うだけでは勝てない。勝ちに行くための行動をおこせるかどうかが、勝てるチームと勝てないチームの差なのである。もちろん勝ちに言って失敗することもあるだろう。だがそれでも勝負する勇気のあるチームだけが、勝利という果実を手にすることができるのである。