ロータスのグロージャンが久しぶりの表彰台のゲットした。これは奇跡的な出来事である。彼の表彰台は31レースぶりで、2013年のアメリカGP以来となる。
実はロータスの資金不足はかなり深刻で、次のレースに参加できるかどうかも、わからない状況である。
だからロータスのマシンは、開幕当初からほとんど変化していない。壊れたパーツは補修して使い続けている。補修を重ねれば当然、重量も増える。その為、パフォーマンスが悪化しており、新品のパーツを投入できればすぐにでも結果は改善するのだが、それすらできないのがロータスの現状である。メルセデスやレッドブルが常に新品のパーツを使用していることを考えれば、その差は歴然である。
開幕当初から変化のないマシンが8月末の時点で、表彰台に登れたのを奇跡的と言わずしてなんと言うのか。
もちろん今回、ベッテルのタイヤバーストや、ボッタスがタイヤの種類を間違えて装着するなど幸運はあった。だがそれでもこの結果の価値は落ちない。
それぐらい素晴らしい成績である。しかもグロージャンは4位グリッドを獲得していたにも関わらずペナルティを受けて、7位からのスタートとなったのである。チームのレース前の予想でも最高で5位だったのに、表彰台に登れたのであるから、信じられない気持ちだろう。
彼らの未来に栄光が待っていることを願わずにはいられない。