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ルノー ロータス買収への最後の障壁

Renault-004-s ルノーがロータスを買収するには最後のハードルを越えなければならないようである。 ルノーはロータスとの買収交渉を進めながら、同時にバーニー・エクレストンやF1の大株主であるCCVと交渉をしている。 というのもルノーは分配金の増額を要求しているからである。そしてルノーはこの分配金の増額が認められないのであれば、F1から撤退するつもりである。 現在のルノーはチームを買収して自分達のチームとしてF1に残るか、撤退するか、二つの選択肢しか持っていない。2016年にエンジンだけを供給する今のスタイルでの参戦はない。 F1では昔から参戦していたり、最近活躍が著しいチームに対して通常の分配金とは別に追加の分配金を支払っている。例えばF1に欠かすことのできないフェラーリの場合、約120億円。今年は冴えないが2013年までは4年連続でチャンピオンを獲得していたレッドブルは約84億円を得ていると言われている。 上記の2チーム以外にはメルセデス、マクラーレン、ウィリアムズがこのボーナスを受け取っている。 2005年と2006年のワールドチャンピオンを獲得したルノーは、このボーナスを約40億円要求している。 ルノーは長年、このスポーツに貢献してきており、追加のボーナスを受け取る資格があると考えている。彼らのエンジンを載せたマシンは168勝しており、11のドライバーズチャンピオン、12のコンストラクターズチャンピオンを獲得している。ただ自分達のチームで獲得したのはこのうちの二つだけである。 関係者は、ルノーはエクレストンとCVCと、このボーナスの交渉を継続していると話している。もともとバーニーが払いたくなければ、彼は交渉しないので、交渉しているということはバーニーもルノーがF1に残ることを望んでいると言うことである。 だから時間の問題でルノーがロータスの買収を正式決定するかもしれない。だが買収される方のロータスの財政状況が悪化しており、いつまでF1に参戦し続けられるかわからないのが最大の問題である。