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2016年にタイヤはどう変わるか

Soft-and-supersoft-tyres-lined-up-s ピレリタイヤがF1へのタイヤ供給を2019年まで3年間延長する契約を締結した。 だがタイヤの変化は来年2016年から現れてくる。2017年からマシンをより早くかっよくする為のルール改正が検討されているが、2016年にも変化がある。 最新の計画では、ピレリは毎GPに1種類のプライムタイヤを持つ込む。ロシアGPで言えばソフトタイヤになる。そしてチームはもう2種類のタイヤを残りの種類から自由に選べるようになる。 ロシアGPを例に取ると、チームは3セットのスーパーソフトとまだ名称ははっきりしないがウルトラソフトタイヤを選ぶかもしれない。これでチームは作戦面での選択肢を持つことができる。 この計画が実行されると作戦面での変化が楽しめる。あるチームはウルトラソフトタイヤで予選を走り、いい順位からスタートするが、第一スティントの距離を犠牲にせざるを得ない。 タイヤ交換時のロスタイムを減らす事ができれば、タイヤ交換した方が有利になるケースが多くなるので、作戦面ではさらに変化が増える。例えばタイムロスの大きなモンツァではほとんどマシンが1ストップを選んだ。 ただピットレーンの改修には費用も時間もかかるので、一番簡単なのは速度制限を上げることだが、安全性を考えるとFIAが許可するとは考えられない。 だがタイヤ交換の回数が増えれば、ドライバーはタイヤの寿命を考えなく全開でアタックできるので、よりエキサイティングなレースが期待できる。 とはいえこれが実現されるとチーム側はより複雑な準備が必要となる。タイヤの種類が増えると、それにあわせるためのセッティングを考えなければならないし、シーズン中のアップデートの影響も考慮する必要がある。 そしてタイヤの選択は当然、レースの数ヶ月前にする必要があり、これはさらにチームの準備に混乱を与えるだろう。
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