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ハミルトンの不可解な失速

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シーズン最後の3レースを落としたハミルトン。シーズン終盤を3連勝で終えたロズベルグ。2人の勢いは完全に入れ替わった。その理由はどこにあるのだろうか。

メルセデスはシンガポールGP以降、開発の方向性を変更したことを認めている。シンガポールGPは今シーズン唯一メルセデスが惨敗したレースである。

さらにピレリもタイヤの安全性を確保するために、タイヤの空気圧や温度に厳格な制限をかけており、ブラジルGPでそれに違反したマッサは失格処分になったほどである。

だがこれらの状況証拠があってもルイスが失速した理由はわからない。タイヤの空気圧が上がればグリップは下がる。だがグリップが下がった状態のドライビングはハミルトンにとってお手の物である。彼はグリップが低いサーキットを得意としている。

だからこれらの変更はルイスに有利になるはずなのに、ロズベルグが勝っている。

またシンガポールGPの後もハミルトンは日本とロシアで連勝している。だから失速の理由がはっきりしない。

メルセデスもそのことは認めていて、今後もその原因を調査すると述べている。

ハミルトンがチャンピオンと獲得した後で、気が緩んだとは思えない。彼は常に勝ちたいドライバーである。ロズベルグが開き直ったので勝ったというわけでもない。それで勝てるほどF1は簡単ではない。

過去の事例を見てると、逆にチャンピオンを決めた方が吹っ切れて勝つことの方が多い。チャンピオンを決めるまでは得点計算しながら走ることも多いが、決まった後はフルスロットルで攻めるだけである。

ロズベルグが秘密のセッティングを見つけたわけでもない。今のF1では全てのデータが開示されており、昔のように自分だけの秘密のセットアップをして、チームメイトを出し抜くことはできない。

ロスベルグが3連勝したことが不思議なわけではない。彼はいいドライバーであり、3連勝にふさわしい。だが純粋にスピードだけを比べればルイスに分がある。

だからここまで差がつく理由がわからない。アブダビGP予選での2人のタイム差は0.38秒差である。これは同じマシンにのるトップドライバー同士のタイム差としては、かなり大きい。

シーズンオフの間にハミルトン失速の原因が解明されて、来年の開幕には復活したハミルトンが見られるのか、それともロズベルグがこのままの勢いを保つのか。とても興味深いシーズンオフになりそうである。

 

 

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