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メルセデスのスタート失敗 原因はハードか?


sne10585-ausGP2016 メルセデスの代表であるトト・ウルフが開幕二戦のスタート失敗はハードウエア関連でないかと疑っていると述べた。 メルセデスは開幕二戦のスタートで、延べ4回のスタートで3回失敗している。しかもバーレーンのフォーメーションラップのスタートでも、ロズベルグがスタートに失敗し出遅れている。 チームはこれはハードウェアの問題であり、解決する為にダイムラーと協力していると説明した。 「これは電子制御の問題ではなく、ハードウェアの問題ではないかと考えている。だからこの問題はすぐには解決できない」 「我々はこの問題を解決しようと努力している。クラッチを調査し、走らせて、調整する。そしてドライバーがどのように使うか、全てを最適化する必要がある」 「ダイムラーとの主な協力はハードウェアの最適化だ。それには少し時間が必要になる。いつまでに解決できるか今の時点では回答ができない」 この発言のよると、メルセデスが使用するカーボンクラッチは、関連会社のダイムラーから供給されている模様である。 そしてこれがハードウェアの問題であれば、解決するまで時間がかかるだろう。少なくともヨーロッパ・ラウンドが始まるスペインGPまでは解決するのが難しいと思われる。 もしかしたらスペインGPでも調整したクラッチが投入できずに、さらに問題解決が先延ばしされる可能性もある。 これはメルセデスにとっては、やっかいな問題である。というのも予選ではフェラーリを圧倒しているメルセデスだが、レースペースではフェラーリとの際はかなり少ない。 つまりフェラーリがスタートで前に出ることができれば、勝てる可能性もあるということである。 実際に開幕戦では、赤旗中断がなければフェラーリは勝てる可能性があったし、バーレーンでもライコネンがスタートでトップに立てていれば、ペース的には勝てる可能性もあった。 だが同時にスタートの失敗がクラッチのハードウェアであるという説明には、少し違和感を覚える。 というのも昨年のベルギーGP以降、無線内容が制限されて、フォーメーションラップ中の細かい指示が出せなくなっても、メルセデスはスタート自体に大きな問題を抱えていなかった。 それほど開発する余地の多くないクラッチが、新しいシーズンが開幕したらいきなり、うまく働かないというのは、考えにくい。 そう考えるとこれはドライバーのクラッチ・パドルの使い方の問題ではないかと思えるのである。 実際、ボッタスがロケットスタートだっただけで、ロズベルグのバーレーンのスタートは悪くない。ハミルトンも悪くはなかった。もしボッタスとの接触がなければ2位にはなれたであろう。 昨年までと違い、今年はドライバーが自分の指でクラッチ・パドルを操作するので、最適な位置でクラッチミートするのが難しい。 アナログ的な操作なので、毎回ベストスタートをきるのは無理であろう。であるならばできるだけ許容範囲の広いクラッチにしたいところだが、軽量化や小型化を考えると難しい。 この分野における最適な回答はまだでていない。ということはこれからもスタートで波乱が続くということである。 今年のレースはおもしろくなりそうである。