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F1世界の掟 好調を維持するマクラーレンホンダ

_H7I9116GER_GP_2016 ドイツGPの結果としてはバトンの8位入賞と前回のハンガリーGPとほぼ同じ結果となったマクラーレンホンダ。 だが同じポイント獲得といっても内容には大きな違いがある。ハンガリーGPは中低速のコーナーが多く、マクラーレンホンダにとっては得意のコースである。 ホッケンハイムは違う。ホッケンハイムは改修されて独特の長いストレートがなくなったにせよ、それでも全開区間の長いパワーサーキットである。昨年までのマクラーレンホンダでは歯が立たなかったコースである。 だからそのパワーサーキットで8位入賞したことは大きな意味がある。ホンダのパワーユニットは大きな進化を遂げておりERSに関してはほぼメルセデスと同等になってきている。 あとはエンジン部分である。これはおそらくベルギーGPでアップデートしたパワーユニットが投入されると思われる。 さらにマクラーレンの方も空力のアップデートを毎戦持ち込んでいる。もうグリッド中団のライバル達はレギュレーションの大きく変わる来年のマシン開発にリソースの大半を振り向けており、その環境も今のマクラーレンホンダの結果に好影響を与えている。 だがまだまだメルセデス、レッドブル、フェラーリの三強にはまだほど遠いパフォーマンスしか見せられていない。 そう考えるとマクラーレンホンダが今シーズン中に表彰台に実力で登ることは絶望的な状況ではある。 だが中団グループからいきなりトップグループに参加することは難しいので、一歩一歩進んでいくしかない。 それがこの世界の掟なのである。