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不満足の優勝と満足の2位 メルセデス二台の明暗

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Großer Preis von Mexiko 2016, Sonntag

Großer Preis von Mexiko 2016, Sonntag

あとのないハミルトンはこのレースも勝つしかなかった。そして彼はアメリカGPに続いて2連勝。彼自身にできることはやり遂げた。だがこのレースの真の勝者はロズベルグだ。 彼はこの週末非常に苦しんでいた。土曜日の予選もタイヤの温まりが悪く、思い切って攻められない。Q2まではレッドブルの後塵を拝していたほどである。ハミルトンがポールポジションでロズベルグが4位。そんな状況でQ3に突入した。最初のアタックでもレッドブルより遅いロズベルグ。 絶体絶命のピンチだった。もし彼がレッドブルの後ろ4位からスタートしていたら、レース結果はどうなっていたかわからない。もし彼がレースで4位フィニッシュしていたら、ハミルトンの自力での逆転チャンピオンが復活する。だからQ3最後のアタックはロズベルグには決定的な意味があった。 そして彼はQ3 2回目のアタックで辛くもレッドブルを逆転。なんとか2位に滑り込んだ。この日のロズベルグにとって、この2位ポジションは黄金のような輝きだった。 スタートでもハミルトンを抜くことはできなかったが、それでもレッドブルの二台を抑え込んで2位をキープ。レース中も何回かレッドブルにかわされそうなピンチがあったが、そのいずれも僅差で抑え込み順位をキープできた。 彼はフリー走行から予選までハミルトンに0.3秒以上の差をつけられていた。これは同じマシンにのるドライバー同士の差としてはかなり大きい。それでも彼は決して焦らず、自分にできることをきっちりとやり遂げた。ロズベルグのメキシコGPは非常に地味なものであった。だがその結果は素晴らしい。彼にとって今やらなければならないことは必ず2位をキープする事である。ハミルトンが優勝しても関係ない。彼には自分自身でやらなければならない仕事がある。 そう考えると今週末、ハミルトンに完敗したロズベルグだが満足のいくレースだったと言える。 一方のハミルトンにとっては完勝したにも関わらず不満の残る結果である。レッドブルの一台でもロズベルグの前でフィニッシュしてくれれば、チャンピオン争いでロズベルグにプレッシャーをかけることができる。だがロズベルグは粘り強く2位を死守した。 もしロズベルグが今年チャンピオンになれたとしたら、このレースは大きな意味を持つかもしれない。 これで二人のポイント差は19ポイント差である。差は少なくなったが、残りレースはたったの二つ。そして次は荒れることで有名なブラジルGPである。 そして荒れるレースになるとロズベルグは弱い。だがロズベルグ彼は優勝すれば、ハミルトンの結果に関わらずチャンピオン決定となる。ともに崖っぷちをギリギリのバランスを取りながら歩く登山者のようである。 次のブラジルGPが今年のチャンピオンシップを左右するレースになりそうである。