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中国GP決勝 土曜日開催の可能性

中国GP決勝が土曜日開催になる可能性が出てきた。 というのも金曜日は雨に見舞われた上海インターナショナルサーキットで午前中のFP1は開催されたものの、午後のFP2は救護ヘリコプターが雲が低く垂れ込めて飛べなかったので、開催がキャンセルされた。 ルールでは20分以内にヘリコプターか救急車でけが人を病院に連れて行けない場合は、セッションが開催できないことになっている。 上海インターナショナルサーキットの近くには病院があり、ヘリコプターが飛べない場合は救急車という手段もあるのであるが、交通渋滞が激しく20分以内には搬送できないと判断されている。このためヘリコプターが飛べない場合はセッションが開催されない。 明日、土曜日は天気の回復が見込まれているが、日曜日にはまた悪化する可能性がある。 本来、日曜日がダメな場合は月曜日に代替開催することも検討されるが、翌週末に2周連続でバーレーンGPが予定されており、機材の運搬を月曜日にしなければいけない。 このため、何人かのチーム関係者は土曜日開催を検討していると見られる。 FIAのチャーリー・ホワイティングは現時点で土曜日開催を否定している。 実際問題としてスポーツイベントが不可抗力の理由で延期になったことは、スポーツイベントでは珍しくはない。だが前倒しになったというのは、他のスポーツも含めて聞いたことがない。 それには当然、放送権の問題もあるし、観客の件もある。 高い放送権料を支払っているテレビ局は予定していた時間帯に放送できなくなるし、日曜日の決勝レースだけを観戦予定していた人はイベント自体を見る事ができなくなる。 この悪天候でヘリコプター飛ばない場合のセッション開催の件は、意外とルールの適用が緩くて実際にはヘリコプターが飛ぶのが難しい状況でも開催されたケースはある。 なので今回もレースは日曜日に開催されると思われる。だが悪天候の場合は、赤旗中断を間に挟んで、延々とセーフティカーランが続くだろう。