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敗れたフェラーリの明と暗

第2戦の中国GPで連勝がかなわなかったにも関わらず、ベッテルとフェラーリは前向きな気分で上海を後にすることができた。
直線の長いこのサーキットでも、メルセデスと互角のペースで走ることができたのが、その大きな理由である。
開幕戦のオーストラリアは、ストップアンドゴースタイルのサーキットでありパワーユニットの優劣が大きく出にくいレイアウトである。だが上海のサーキットはカレンダー中で最長の直線を持つ。当然、パワーのあるマシンが有利である。
そのサーキットでもベッテルは予選を僅差ながら2位(3位ボッタストの差はわずかに0.001秒差!)、決勝のペースでもハミルトンと同じペースで走ることができてきた。
これでフェラーリはストップアンドゴー型のサーキットでも、直線の長いサーキットでも競争力があることを証明できた。あとはスペインやシルバーストーンや鈴鹿のようなハイダウンフォースサーキットのみである。
これでベッテルとフェラーリは今シーズン、チャンピオン争うに参加する証明書を手に入れた。だが彼らが本当にチャンピオンになるためには超えなければならない壁がある。
それが予選と作戦である。
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