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作戦がちのメルセデス

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今回、本来であれば勝つのはフェラーリのベッテルのはずだった。だが勝ったのはメルセデスのハミルトン。ハミルトンのドライビングは素晴らしかったが、逆転に導いたのはまたもメルセデスの作戦だった。

2番手グリッドから抜群のスタートを決めたベッテルは、1コーナーまで達することなくポールのハミルトンをパス。オープニングラップで2秒もハミルトンを引き離し、あとはメルセデスは出方を見ながら、ポジションを守ればいいだけのはずだった。

レース前、大きく分けると二通りの作戦が考えられていた。ツーストップとスリーストップである。中高速コーナーの多いバルセロナはタイヤに厳しくワンストップは想定されていなかった。実際にはザウバーのウェーレンがワンストップでポイントを獲得している。

ここで問題となるのがタイヤのタレである。ソフトタイヤとミディアムタイヤのタイム差が金曜日の時点で約2秒あった。これほど差があればメインのタイヤはソフトにならざるをえない。となるとメインのタイヤとなるソフトタイヤのデグラデーションがどの程度になるのかがポイントとなった。

金曜日での予測値は一周あたり0.3秒タイムが落ちると見られていた。これだと論理的にはスリーストップの方が速い。だが日曜日のタイムの落ちは非常に少なく0.05秒程度しかなかった。これだとツーストップの方が速くなる。そしてもう一つのポイントが、このサーキットは追い抜きが極めて難しいのである。だから論理的にはスリーストップが速いとしても、それで勝てるかどうかはまた別の問題であった。

ここで最初のタイヤ交換に動いたのはベッテルだった。だがこの作戦には疑問が残る。というのもこのバルセロナサーキットは追い抜きが極めて難しいことで知られている。昨年追いすがるライコネンをフェルスタッペンが抑え切ったのはまだ記憶に新しい。

だから絶対にポジションを重視しなければならない。この時点でベッテルの敵はハミルトンに絞られていた。だからベッテルはハミルトンの出方を見て、それに合わせれば問題はなかった。にもかからずベッテルは先にソフトタイヤへ交換した。

当然新品のソフトタイヤを履くベッテルは速いのでハミルトンもすぐにタイヤ交換したのだが、ここで彼はミディアムタイヤを履いて来た。セオリーでいえばここはソフトタイヤに履き替えるはずだが、メルセデスはベッテルとは作戦を変えて来た。それは当然逆転勝利をするためである。