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ベッテル 納得の完敗

イタリアGPでメルセデスに大差をつけられて破れたベッテルだが、納得しているだろう。少なくとも最低限の仕事はこなしたからだ。
 
雨の予選でパワー的に不利なフェラーリには有利な展開かと思われたがまさかの予選8位。他のドライバーのペナルティーに助けられて6位スタートになったのだか、そこからメルセデス搭載チームを追い抜いて3位に上がった時点で、もうメルセデスのワンツー体制は完成していた。
 
それでもなんとか2位を狙いたかったベッテルだったが、40周目に最初のシケインを飛び出した後は、フロアを傷めてリアのスタビリティがなくなり、まったくペースが上がらなくなった。
 
高速からのハードプレーキングが多いモンツァでリアの安定性がなくなると、プレーキング時にリアが不安定になり、思い切ってブレーキが踏めなくなり、タイムが落ちてしまう。
 
これではモンツァでは戦えない。そして最終ラップまでリカルドに攻められたが、最後は力を振り絞りタイムを上げて3位を守りきった。それはベッテルにとって価値ある表彰台になった。
 
だがハミルトンにチャンピオン争いを逆転されたとは言え。まだたったの3ポイントである。この後のレースをメルセデスが有利なサーキットが多い。それだけに次のシンガポールは絶対に落とせないレースになる。
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