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苦しんだメルセデス

メルセデス有利と見られていたマレーシアGPだったが、想像以上に彼らは苦しんでいた。持ち込んだ新しいエアロのパッケージが思わしくなくハミルトンは旧型に戻すほどだった。これは最近フェラーリが速いので、痛いミスとなった。
 
さらに彼らはタイヤの温度管理に苦しんでいた。タイヤ表面がオーバーヒートしてグリップがダウン。特にスーパーソフトでは顕著だった。これがフェルスタッペンに抜かれた原因でもある。
 
またMGUの回生とデプロイのタイミングがうまくいかずに、ハミルトンはストレートエンドでモーターからのアシストが切れてしまう状況でもあった。
 
何よりポールからスタートしてトップを走るハミルトンがコース上で追い抜かれるところを見るなんて滅多にないことである。
 
それにも関わらずハミルトンは2位になり、チャンピオンシップポイントのリードを広げることができたのであるから、マレーシアでのハミルトンは幸運であったと言えるだろう。
 
レースペースでフェルスタッペンやベッテルにかなわなかったメルセデス。だが鈴鹿も同じ結果になるとは言えない。鈴鹿はマレーシアより涼しく、タイヤのオーバーヒート問題は緩和されるだろう。実際決勝より2時間遅い時間に開催された予選でメルセデスはポールを獲得している。
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