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またも接触して消えたフェルスタッペン アゼルバイジャンGP観戦記


前回も話をしたフェルスタッペンがまた接触してレースを失った。しかも今回はチームメイトのリカルドと接触したのだ。フェルスタッペンの能力が優れているのは間違いがない。速さだけで言えばチャンピオンクラスである。
 
だが一番速いドライバーがチャンピオンになるわけではない。一番ポイントを獲得したドライバーがチャンピオンになるのである。そうなるとリタイヤは避けなければならない。昨年ハミルトンがチャンピオンになれたのは、速かったのはもちろん、ライバルより完走する回数が多かったことを忘れてはならない。
 
勝てるレースでは確実に勝ち、勝てないレースでは可能な限り上位でポイントを持ち帰る。これが今も昔も変わらないチャンピオンの方程式である。
 
この接触もどちらからが一方的に悪いとは思わないが、フェルスタッペンのように一度アウト側に動いて、リカルドがインに飛び込む瞬間に動き治すとリカルドは接触するしかない。後ろのマシンが前のマシンに接近するとダウンフォースを失うからである。ここはストレートが長くオーバーテイクは比較的しやすい。そう考えればここでフェルスタッペンがあれほどまでに厳しくインを閉める必要があったのだろうか疑問だ。
 
四輪のレースの場合、ある程度前を走るマシンが追い抜いてくるマシンにスペースを残さないと接触の可能性が高くなる。かといってスペースを空けすぎるとレースにならない。だから接触を経験しないドライバーはいない。
 
だがやはりハミルトンやベッテルのようにチャンピオンクラスのドライバーはバトルはしても接触することはほとんどない。彼らはマシンを完全にコントロールできるし、だからこそチャンピオンになれるのである。
 
だがフェルスタッペンはまだ若い。セナやシューマッハーも若い頃は危険だと言われていた。そしてアグレッシブなスタイルはそのままに接触をしないスタイルを身につけた。ベッテルもチャンピオンになる前はチームメイトのウェバーと接触もしている。
 
これは誰もが通る道である。問題はフェルスタッペンがいつこの走り方を身につけることができるかである。それができない限りチャンピオンにはなれないのだから。