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入賞したけど喜べないトロロッソ・ホンダ アゼルバイジャンGP観戦記


今回、トロロッソホンダはハートレーが初入賞をしたが、かといって喜べる内容でもなかった。
 
中国GPでの不調の原因を解析できないまま、アゼルバイジャンに乗り込んだトロロッソ。これは小規模チームでリソースが足りないためである。そのためセットアップでも迷いがあった。
 
予選Q1最後でハートレーとガスリーがほぼ同時にアタック。しかし前を走るハートレーがターン13の出口で壁に接触しスピードが落ちたところにガスリーが飛び込んできたからたまらない。ガスリーはかろうじて接触を回避したが二台とも最後のアタックができずにまたもQ1で脱落してしまった。
 
予選の最後のアタックで攻撃的にいくのは普通のことだが、攻めた時にミスをするのは超一流ドライバーにはあまり見られない。ハミルトンもベッテルも最後のアタックは攻めるしミスもすることはあるが、接触することは稀である。
 
チャンピオンと新人ドライバーを比べるのも厳しいかもしれないが、優れたドライバーは新人の頃からミスが少ないことを考えると、やはりトロロッソの弱点のひとつはドライバーということになる。
 
ペース的にはQ2進出も可能だっただけに残念な結果である。
 
17番手からスタートしたガスリーはオープニングラップの混乱を乗り切り10番手まで上がるが、その後がいけない。ホンダPUのデプロイに問題があり、ストレートで簡単に抜かれてしまう。このコースはブレーキングポイントが少ないのに、ストレートが長いので電気を蓄えるのが難しいのだ。
 
これはホンダだけに起こっていたわけではないがメルセデスやフェラーリはうまく対処していたので、まだホンダとメルセデス、フェラーリとの差はあるということだろう。
 
ハートレーも苦しいレースだったが2度目のSC時にウルトラソフトにタイヤ交換。ガスリーの脱落にも助けられて10位フィニッシュ。彼自身の初入賞をとげた。
 
トロロッソのレース中の最速タイムはトップに比べると3秒も差があり、日曜日に気温が下がったことによりタイヤの動作温度まで上げることができなかったのが、その大きな原因とみられる。
 
前回の中国GPでも気温が低い時にパフォーマンスが悪かったので、今後も涼しいコンディションでは、タイヤの温度を上げるのに苦労するのかもしれない。