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2014年 小林可夢偉の可能性


いよいよ2014年シーズンが始まる。日本の小林可夢偉は活躍できるのであろうか、大胆に予測してみよう。 ファンの皆さんを失望させて申し訳ないが、今シーズンのケータハムの見込みは苦しい。 開幕前にはいいニュースが流れている。トヨタの高性能の風洞が使えるとか、2013年は開発せずに、リソースを2014年に注ぎ込んでいるといわれている。だがそれでもケータハムの今年の予測は難しい。 確かに彼らは2013年はモノコックも2012年型を流用しているし、開発もほとんどしていない。そのリソースを2014年型の開発にしているから有利と思える。だがそれで速いマシンが開発できるのであれば、下位チームはみんなそうする。彼らには失うものが少ないからである。実際、過去にそうしたチームもあったが、その結果はそれ以外の年と大きくは変わらなかった。 それにトヨタの高性能風洞施設を使えることは有利なことではあるが、それだけ速いマシンが作れるほどF1は簡単ではない。どんなに優れた風洞施設を使っても、そのデータを解析するのは人間であるし、それを元にマシンを設計するのも人間である。結局、優れた人間がいなければどうにもならない。また優れた人間がいたとしても、それが組織として活かすことのできる体制ができていなければ、宝の持ち腐れである。 今年のケータハムのマシンを見ると、フロントノーズの部分の解釈は、レギュレーションの文言をそのまま設計に反映させていて、工夫してるようには見えない。エンジニアはこれはクラッシュテストを通過させるためのノーズで、レースには別のノーズを投入すると話している。クラッシュテストが不合格だと、テストで走れないし、再設計するための時間が無駄なので、保守的なノーズにしたらしい。だが彼らは2013年のリソースを2014年に集中したのではなかったのだろうか。それでこのノーズである。 そう考えると彼らの使えるリソースは恐ろしく少ない。だから2013年のリソースを2014年に集中したのではなくて、そうしないと2014年のマシンが作れなかったと思うべきだろう。そうであれば今年のマシンの開発もあまり期待できない。 彼らのリアボディー後端の冷却空気を抜くための穴の大きさも気になる。彼らの穴はとても大きい。これは冷却には有利だが、空力的には不利である。だからこの穴の大きさをできるだけ小さくするのがセオリーだが、彼らの穴は他と比較してもとても大きい。この部分もあまり工夫がない。今年のパワーユニットは大きく代わり、冷却容量が増えたのは間違いないし、余裕を持った冷却をしたいという意図もわかる。だがここまで大きいと、そこまで考える時間がなかったように見える。 これらを総合するとケータハムが今年、活躍するのは難しいと考えざるを得ない。ただシーズンの前半戦は信頼性が鍵になる。そういう意味で、彼らの保守的なマシンが完走して結果を残す可能性もある。実際、彼らのマシンはルノー勢の中では、最もテスト走行距離が長かった。だから開幕直後の混戦がチャンスである。特にマレーシアあたりでは、降雨もあり混乱することも多いのでなんとか完走して欲しいと思う。 あまりいいことを書くことができなかったが、それでも日本人ドライバーがF1に復帰したことはいいことである。なんとか頑張って、いいレースをしてくれることを望みたい。

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