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2014 Rd.2 マレーシアGP観戦記5 チームオーダーで混乱するウィリアムズ

それにしてもマッサはこういう星の下に生まれているのであろうか。フェラーリで何度もチームオーダーを出されてアロンソに順位を譲ってきたマッサはウィリアムズへ移籍してきた。そこでこんなチームオーダーを出されるとは思っても見なかっただろう。相手は2年目のドライバーである。 チームはバトンを攻めあぐねていたマッサよりはボッタスの方がチャンスは多いと思っていた。チームはもしボッタスがバトンを抜けなければ、順位を戻していたと述べているが、そんなことができるのであろうか。チームはボッタスの方がタイヤが新しかったと述べているが、二人のタイヤ交換の時期はわずか2周しか離れていない。またチームはマッサのマシンの温度が上昇していて、危険性があったとも述べている。 でもどうしてシーズン開幕直後のこの時期にチームオーダーをだすのだろうか?ボッタスは自分の方が速いと言っているが、それならばコース上で抜けばいいだけの話である。マレーシアでは長い直線でDRSが使える。それでマッサが抜けないのであれば、バトンもまた抜けない。ウィリアムズとマクラーレンは同じメルセデスのパワーユニットを搭載している。 優勝争いやタイトルを争っているならば理解できるが、この時期に出す指示であろうか?もちろんチームは多額の資金を投資して戦っていて、コンストラクターズ順位により分配金の額も変わってくるので、チームオーダー自体には理解できる。 思えば昨年のマレーシアGPでもレッドブルやメルセデスでもチームオーダーが出された。これは個人スポーツの側面を強く持つF1の避けられない一面なのであろう。

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