レッドブル 敗訴の背景
開幕戦で2位になりながら失格にされたリカルドの処分取り消しを求めて控訴していたレッドブルの訴えは棄却されたが、これは何も驚くことではない。
そもそも国際控訴裁判所と書くと何やら公的機関のように聞こえるが、実態はFIAの内部機関である。よってFIAに不利になる判決はよほどのことがない限り出さない。実際これまでFIAの判断を覆した判決を出したことは私の記憶の限りではない。
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またこの裁判では控訴した側、今回で言えばレッドブルが事実関係を証明する義務を負う。しかも通常この裁判では控訴したチーム側が提出するデータは信頼できないとして、採用されない。訴えた側が提出したデータは信頼できないというわけである。
自分たちが事実関係を証明しなければならないのに、自分たちのデータは証拠にはならない。
これだけ不利な条件が重なれば、裁判に勝てる可能性はほぼゼロである。それでもFIAの判断に不服を持つチームは訴えるわけだが、ここまでくるともう名誉のための控訴としか思えない。
よって今回の判決には驚きはないし、当然の判決が出ただけである。レッドブル側も即座に、判決を受け入れる声明を出しているので、彼らのとってもこの判決は予測できるもであったのである。
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