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フォーミュラーニッポン観戦記 富士スピードウェイ見聞録

行ってきました改修なった富士スピードウェイ。 改修が終わったのは昨年ですから、かなり遅くなりましたが…..。 とりあえず、来年F1が開催されるので、その事前チェックも兼ねました。 まずは交通のアクセス。 今回はクルマで行きました。 後から知ったのですが、入り口は二カ所あります。 西口と東口です。 昔来たときは出入り口が一カ所しかなく、帰るときに大渋滞でしたので、これはF1開催を見込んで作ったのでしょうね。 東名高速からアクセスする場合は東口が、中央高速方面からアクセスする場合は西口からアクセスするのが便利です。 今回は、ナビ任せでいったので、勝手に西口へ導かれました。 入り口のゲートもきれいになっていました。 しかし、ゲートくぐって中へ入ると誰も誘導員がいません。 奥の方の駐車場は満車であることを示すカンバンが設置されていますが、みんな奥へクルマを走らせています。 我々もそれについて中へ入ることにしました。 サポートレースをやっているようで、エキゾーストノートが聞こえくるので、雰囲気が高まってきます。 奥には何カ所も駐車場があるのですが、そこにも誰も誘導員がいません。 途方に暮れながら、奥へクルマを走らせると、メインスタンドが見えてきます。 メインスタンドは、すごくきれいになっています。 メインスタンドを横目で見ながら、クルマは通り過ぎます。 通り過ぎたところに駐車場の入り口がありますが、ここにも誘導員の姿はありません。 ここも満車のカンバンがありますが、とりあえず無視して中へ車を進めます。 入っていくとジムカーナのコースみたいな広場にクルマがたくさん止まっていますが、誘導員がいないのでどこに止めればいいのか、わかりません。 なので、適当なスペースが空いていたとこを見つけ、そこにクルマを止めてみます。 誘導員がいないので、駐車場は虫食いのように空いているスペースがあります。 なんとも無駄な止め方ですが、誘導する人がいないので仕方ないでしょう。 何で誘導員がいないのか不思議です。 フォーミュラーニッポン程度の観客数であれば、混乱がないと思いコスト削減しているのでしょうか。 クルマを止めたら、とりあえずメインスタンドへ向かいます。 フォーミュラーニッポンの富士では1コーナーのスタンド以外は全て自由席です。 太っ腹ですね。 もっともそれだけ観客が少ないということで、少し悲しいですね。 メインスタンドは完全に新設です。 昔のぼろいメインスタンドを知っている人は驚きでしょう。 ピットも最新式で、広々していてい、F1開催に問題ない広さです。 ピットの上の二階は関係者が屋内で、レース観戦できるようになっていています。 その上の屋上は、解放されていてそこでもレース観戦ができます。 ただ、大きいピットのおかげでメインスタンドからはヘアピン側が全く見ることができません。 トイレもきれいになっていて、女性客はうれしいでしょうね。 メインスタンドに座った頃に、ぽつぽつと雨が降り始めてきました。 屋根のある場所へ避難。 メインスタンドには屋根があるのですが、奥行きが少なく、スタンドの1階部分はほぼ屋根なしの状態です。 なので雨が降り始めると、2階部分は満員状態になりました。 F3のフリー走行が始まる頃には、雨がかなり降ってきました。 これは予想外の事態です。 F3のレース中はコースを1周回ろうと思っていたのですが、この雨では行けません。 とりあえずF3のレース中はスタンドで観戦を余儀なくされます。 ストレートを走るF3を見ているのは正直、退屈です。 F3のレースが終わって、グランドスタンド裏のグッズ店に行くことにしました。 しかし店の数も少ないし、品揃えも少ないので何も買わずに出てきます。 すると、雨が止んできていたので、そのまま1コーナーの方へ流れます。 丁度良い具合に、フォーミュラーニッポンのスタートも間近に迫ってきたので、そのままグランドスタンドの1コーナーに近い端でスタートを見ることにしました。 路面は濡れていますが、雨は完全に上がった状態になり、ほぼ全車がスリックタイヤに交換。 レインを選んだのは、松田、荒聖治、折目遼の3台のみ。 そしてフォーメーションラップがスタート。 しかしポール・ポジションの木暮が最終コーナーででスピン。 エンジンが止まってしまい、なんと彼のレースは終了となりました。 木暮を除く、21台がグリッドにつきレースはスタート。 レインタイヤをはく松田は、オープニングラップでトップに立つと瞬く間に後続との差を広げます。 しかし、10周を過ぎた頃から、レコードラインが乾き始め、松田は18周目にピットインしてタイヤ交換をしますが、ピットレーンの長い富士ではタイムロスが大きく、順位を大きく落とし入賞圏外へ。 その後はトレルイエが独走。 2位は当初、金石だったが予選14番手からスタートしたアンドレ・ロッテラーが追い上げてきて10周以上にわたり激しいバトルを繰り広げる。 しかし42周目の1コーナーで、ロッテラーは金石をパス。 さらに4位を走る本山が金石を追い上げる。 そして、62周目には本山が金石をかわし、3位に上がる。 レースはそのまま、トレルイエが独走で優勝。 2位にロッテラー、3位は本山となった。 富士は1コーナーのブレーキングで追い抜きができるコースなのでとても、おもしろいレースが見られました。 特にストーレートの終わりではコースから10m近くまで寄れて大迫力。 F1も良いけどここまで近寄れないよなと思いながら、こんな近くまで寄れてもいいのかとも思いました。 アクシデントがあれば、かなり危険です。 近くには誰も係員がいなくて、誰もがコース脇の近くまで行けました。 もちろん、フェンスはあるので大丈夫だと思いますが、F1を開催するときにはどうするのでしょうか? その後、場所をコカコーラコーナーへ移動。 そこも、おもしろい観戦ポイントでした。 追い抜きこそできませんが、1コーナーを立ち上がり急な下り坂を加速し、減速して中速の左コーナーはマシンの挙動も見られていいですね。 ここもコース脇まで近寄れます。 雨の関係もあり、最終コーナー方面は行けませんでしたが、大満足のフォーミュラーニッポン観戦でした。 サウンドも規制があるとは思えないほど、迫力の大音量でした。 鈴鹿のF1はおもしろいのですが、富士は富士で独特のおもしろさがありました。 でも鈴鹿のF1は残して欲しいですが。 ただF1を開催するにあたり心配な点が一つ。 スタンドが少なく、ほとんどが野原の上に座ってみる場所が大半でした。 F1の時には恐らく仮設スタンドを設置するのでしょう。 あと係員が少なく誘導などもおこなわれていないので、こんなので良いのかなと感じました。 F1の時には増員するのでしょうが、それ以前に国際的なレースイベントも開催されないようですし、慣れていないと混乱するので、少し心配ですね。 とはいえ、東京方面からのアクセスは抜群です。 私は東京から行ったのですが2時間30分で到着しました。 帰りは行楽の渋滞に巻き込まれ5時間近くかかりましたが、これは事故渋滞などもあり仕方ないでしょう。 しかし、観客は少なかった。 すいていて見ている方はいいのですが、日本のモータースポーツの行く末が心配です。 今はスーパーGPなどの方が、お客さんが入るのでしょうね。 もう少し、モータースポーツを振興するために何かしないといけませんが、実際問題として富士にしろ、鈴鹿にしろ、茂木にしろアクセスは不便ですし、雨が降るとずぶ濡れになるようでは市民権を得るのは難しいでしょうね。 それでも、昔からすればF1が開催され、WRCが開催されで、モータースポーツに関する理解は広まっています。 しかし、ポピュラーなスポーツかと言われれば、残念ながらそうとは言えない状況です。 こればかりは時間をかけていくしかないでしょうね。 フォーミュラーニッポン観戦記というよりは、富士スピードウェイの見聞録となりましたが、来年の富士でのF1が楽しみです。 意外とおもしろいレースが見られるかもしれません。 でも、やはり鈴鹿でF1がないのはさみしい限りです。

One thought on “フォーミュラーニッポン観戦記 富士スピードウェイ見聞録

  1. GET!

    FNは、たしかにガラガラですね。(当日は、あまりの空き具合にびっくりしましたが・・・(苦笑)
    むしろ、S耐の方が混んでいるように感じます。
    ちなみに、GTの時は、誘導員等は多数出ているので、あまり混乱は無いのかと・・・
    正直、FNには、レースとしての魅力が薄く感じます。はっきり言ってワンメイク状態ですし・・・

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