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ホンダは今年勝てるか【シャシー編】

BAR時代から常に問題になってきたのがこのシャシーだ。 パワーは出ているにもかかわらず、いつもシャシーに足を引っ張られてきた。 昨年、BAR時代からチーフデザイナーだったジェフ・ウィリスがチームを去った。 その後、ホンダは中本氏を技術部門のトップに据え、抜本的な改革を推進した。 今まで時間と費用の問題で、投入してこなかったパーツを大胆に投入。 トルコGPにいたってはなんと、ロングホイールベース化したニューシャシーを投入した。 これはシーズン途中としては異例のことだ。 恐らくマクラーレンやトヨタあたりだと、Bバージョンと呼ぶほど変更だ。 ホイールベースを長くすると、当然空力パーツ類も大半を更新しなければならない。 以前のBARでは考えられない行動だ。 だがホンダはやった。 負け犬魂の染みついた旧BARとは違うのだとチーム内に示すためにも。 結果的にトルコGP以降、ホンダは全てのGPにおいて入賞を果たすことになる。 一般的にこれは、ハンガリーGP優勝の勢いで入賞したことになっているが、勢いだけで速くなるのだったら風洞なんていらない。 今のF1はかつての様に、一つの優れたアイディアだけで勝つことは、難しい。 一つ一つのパーツを丹念に、作り込まなければ速くなることはない。 だが、一つ一つのパーツだけを作り込んでも勝てないのも事実だ。 もともとの設計コンセプトが間違っていたら、個々のパーツがどんなに優れていたとしてもマシン全体としてタイムは出ない。 速いマシンのデザインを寄せ集めてコピーしても、速くならないのはここに原因がある。 このマシンのコンセプト作りにおいて、ルノー、フェラーリ、マクレーレンなどは一日の長がある。 マシンのコンセプトを突き詰めてデザインするわけだから、当然外せば競争力はない。 だが、そこまで突き詰めていかなければ勝てないのだ。 コンセプトを曖昧にしてままデザインされたマシンは、遅くもないが速くもない。 思い切って攻め切れていない、旧BARやトヨタなどがその代表だ。 例えばフロントノーズ一つとってもそうだ。 ルノーやマクレーレンのフロントノーズはホンダよりも細い。 これは当然、空力効率を考えてのことだ。 だが、フロントノーズを細くするとフロント部分が重くなってしまう。 クラッシュ・テストがあるので、フロントにはある程度の強度が必要だからだ。 本来、マシンの運動性能を考えるとフロンノーズはできるだけ、軽い方がいい。 ここを攻めてきたのがルノーやマクレーレンだ。 攻め切れていないのがBARだった。 ルノーやマクレーレンもフロントノーズを細く作れば、フロントノーズが重くなるのは百も承知だ。 それでも、できるだけフロントノーズを軽く、なおかつ強度を上げる方法を考え出した。 それは挑戦するという意志があるからこそ、できるのだ。 最初から、フロントを重くしたくないから、フロントノーズを細くしないチームが勝てるわけがない。 ルノーは更に攻めてきた。 マス・ダンパーがそれだ。 普通、軽くしたいフロントに重りを搭載するなどという発想は、普通の人間には出てこない。 今年のホンダのマシンはフロント・ノーズが細い。 これはかなり攻めた作りだ。 ホンダの中本氏もデザイン部門にこうはっぱをかけた。 「今年、最下位になってもいいから挑戦しろ。最下位になったら、原因を分析して来年に活かせばいい。最初から4位や5位を狙うようなマシンはつくるな」 これは明らかに、昨年までとは違う姿勢だ。 これこそが旧BARに欠けていた。 今年のホンダは期待できそうだ。

3 thoughts on “ホンダは今年勝てるか【シャシー編】

  1. baron's diary

    新車のホンダ クロスロードが欲しい

    昨日、ホンダのディーラーに行ってきました。

    奥さんのお腹にも子供がいるし、そろそろ大きい車が必要になるかもしれない・・・・。

  2. ちな

    はじめまして!Sportsnaviから飛んできて読ませていただきました。
    私もホンダのファンです。
    新しいデザインのマシンにはびっくりしました。
    今年のホンダのマシンは、フロントもそうですが、エキゾートパイプの位置など、マシン後部にとてもチャレンジングなマシンになっていますよね!
    そのあたりのついての書き手の方の判断どうなのかなぁとちょっとおもいました!
    良かったら教えてください。
    頑張ってください!

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