謎のスーパーアグリF1 新スポンサー SS UNITED
▽謎だらけの新スポンサー
スーパーアグリF1の新車SA07を見たとき不思議に思った人も多いだろう。
私もその一人だ。
噂の新スポンサーがサイドポンツーンとリアウィングに書かれていた。
そのSS UNITEDとはどういう企業なのだろうか?
HPの情報によると
中国、ロシア、日本、タイやマレーシアに石油製品や先進エネルギー技術を供給する大規模なネットワークを持つ石油貿易会社で、
香港に拠点を置き、SS UNITED Oil & Gas Co.,Ltd.(SUC)と1996年に設立されたタイの投資会社であるSaha Reagal Best Company Limitedとの間の合弁会社であり、タイとインドシナ半島の主要なインフラストラクチャー事業の発展に取り組んでいる。
SS UNITED は民間企業であり、東南アジアや中東での石油貿易活動を行ってきている。
らしいのですが、いまいち実体が不明です。
同社の代表は日本人で、鈴木亜久里氏の父の友人であるとの話しです。
しかし、この企業は消費者向けのビジネスをやっている形跡はない。
そんな企業が、なぜF1のスポンサーになるのか疑問です。
現在、石油と天然ガスの相場はピークよりは下がったとはいえ高止まりしており、石油会社が儲かっているのは間違いありません。
だから、スポンサーになった可能性もあります。
だが、石油採掘ビジネスは多くの資金が必要で、F1にお金を出せる余裕があるとも考えづらい。
F1でもペトロナスがBMWのスポンサーになっているが、SS UNITEDがスポンサーになって何のメリットがあるのかまったく見えません。
発表によるとお金だけ提供するスポンサーではないらしいのですが、SS UNITEDが燃料も供給すると言うことなのでしょうか。
SS UNITEDのロゴを見ても、字体が細くてあまり目立ちません。
これで、本当にスポンサーシップの効果があるのかは、疑問です。
長期にわたるパートナーシップらしいのですが、石油価格は最近ヘッジファンドなどの投機対象となっており、価格が大きく上下することも珍しくありません。
SS UNITEDの業績が安定し、スーパーアグリF1に安定した資金を供給できることを願っています。
ただ、このSS UNITEDが噂されたビッグスポンサーではありません。
噂になったスポンサー候補は、スーパーアグリF1のカスタマーカー疑惑を嫌がり、交渉はうまくいかなかったようです。
スーパーアグリF1の年間活動資金は約100億円と言われている。
そのうち、約半分の50億円をホンダが負担している。
残りの50億円の内、10億から20億円は小口のスポンサーでまかなえるとしても、残りの30億円をこのSS UNITEDがだしているのか。
謎が謎を生む、スポンサーだ。
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