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スーパーアグリ スペインに向かう

スーパーアグリのマシンを乗せたトランスポーターがスペイン向けて出発したようです。 ただ、予断は許さないようです。 マグマ・グループとの交渉は細々とではありますが、水面下で続いているようです。 参戦チーム数が限られている中で、活動中のF1チームは高い価値があります。 なにしろ新規参入が制限されるなかで、お金さえ払えば自分のF1チームが立ち上げられるのですから、こんなに簡単なことはありません。 ただ、マグマ・グループの裏には中東の投資家が付いているといわれています。 彼らにしてみれば、安く買うことができれば、それだけ成功した時のリターンは大きくなります。 今回のマグマ・グループのやり方は非常に巧妙です。 開幕前はいくつかの組織とスーパーアグリは交渉していました。 開幕直前にマグマ・グループに絞り、細部の交渉を続けると発表。 こうなると、他の交渉者は手を引かざるを得まえん。 スーパーアグリは時間が限られる中、彼らとの交渉を何としてでも、まとめ上げなければなりません。 そこに、マグマ・グループからの交渉中止のアナウンス。 どう見ても、時間的余裕のないスーパーアグリに対して、ゆさぶりをかけて、買収金額を引き下げるための作戦としか思えません。 今から、他の投資家グループと話を再開しても、まとまるまでに時間的余裕がありません。 完全に一杯食わされました。 今後は、スーパーアグリとホンダが買収金額の引き下げに同意するかが、焦点でしょう。 ホンダもこれまでに、スーパーアグリに資金的な援助をしており、相当の債権を持っているようです。 ですから、ホンダの同意なしにこの買収がまとまることは、ないでしょう。 それとも、交渉を振り出しに戻し他の交渉を再開して、その間をホンダが資金的な支援をするか。 スペインGPは参戦の費用が少なくて済むので、大丈夫だとは思いますが、スペアパーツの問題や、6月に控えるカナダへの遠征などの問題もあります。 バーニー・エクレストンも22台のマシンをグリッドに並べたいでしょうから、援助をしてくれるとは思いますが、厳しい状況であることには、変わりがありません。 スーパーアグリがスペインGPを走れることを願いながら、このコラムを終わらせていただきます。

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