佐藤琢磨 トロ・ロッソで二度目のテスト
佐藤琢磨が、トロ・ロッソのマシンを再び操る。
トロ・ロッソは11月17日から始まるテストで佐藤琢磨をのせるようである。
チームからの正式な発表はないが、佐藤琢磨のマネージメントサイドはこの話を認めている。
ただ、このテストは佐藤琢磨だけが乗るのではない。
他にも2009年シーズンのシートを狙う、現ドライバーのセバスチャン・ブルデー、レッドブルのテストドライバーであるセバスチャン・ブエミもマシンをドライブする。
テストは三日間予定されているので、恐らく一人一日づつドライブするのだろう。
噂されているブルーの・セナはこのリストには載っていない。
彼はこのテストで、ホンダに乗る予定である。
二つのシートをこの三人で争うことになりそうだが、ブルデーは恐らく残留する可能性が高いと思う。
というのも、二人のドライバーを同時に入れ替えた場合、マシンの継続的な開発が難しくなるからだ。
となると、ブエミと琢磨が残り一つのシートを争うことになる。
ブエミはレッドブルの契約ドライバーなので、佐藤琢磨は不利な立場である。
このテストでブエミより、明らかに優れていることを示さなければならない。
これはたった1日という短い時間では、かなり困難な仕事である。
佐藤琢磨の利点は、経験の豊富さと実績。
そして、日本人であるという点である。
日本市場、アジア市場を目指すレッドブルとしては、マーケティング的に佐藤琢磨は欲しい人材だ。
トロ・ロッソは、このテストが終わってからもすぐには、来年のドライバー・ラインアップを決めないだろう。
彼らは急ぐ必要はない。
決着は2009年のニューマシン発表までずれ込むのではないだろうか。
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