佐藤琢磨 トップタイム バルセロナ・テスト初日
トロ・ロッソでの2回目のテストに臨んだ佐藤琢磨は、テスト初日に1分20秒763でトップタイムを記録した。
同じくトロ・ロッソでテストをしたブエミが0.308差で二位。
佐藤琢磨は121周、ブエミは117周を周回した。
これは他のドライバーよりかなり多い。
佐藤琢磨はトップタイムを記録したが、他のチームと比較するのはあまり意味がない。
この時期は来シーズン向けのパーツなどをテストしているからだ。
特に来年は空力のパッケージが大幅に変更されるし、KERSが搭載されるので、システムを搭載していないマシンでも、KERSと同等のウェイトを積んで走っているはずなので、今年のマシンを使っているトロ・ロッソのタイムが良くても不思議ではない。
ただ、直接のライバルであるブエミより良いタイムを出したことは、いい兆候である。
レッドブルの若手ドライバーであるブエミを押しのけて、佐藤琢磨がシートを得るには、経験だけではない速さも見せたいからだ。。
それに、チームは佐藤琢磨とブエミの燃料搭載量やタイヤの状況なども把握しているので、タイム差がどこでついたのか理解しているだろう。
たが、これで安心することはできない。
この二人の条件が同じとは限らないし、同じ条件であったとしてもF1のシートは、実力だけで決まるほど甘くはない。
マネージメントの力やスポンサー、エンジン供給などの権利関係が複雑に絡み合い、決まっていく。
基本的にレッドブルからの資金で運営されているトロ・ロッソにとって、佐藤琢磨が持ち込むスポンサーには興味がないだろう。
ホンダエンジンも少なくとも来シーズンに関しては、関係がない。
もし、佐藤琢磨がトロ・ロッソのドライバーに決まれば、それは日本人ドライバーにとっては画期的であると思う。
日本人ドライバーの大半は、スポンサーやエンジンなどの紐付きである場合が多い。
今回、佐藤琢磨が契約に成功すれば、実力が大きくものをいったと考えていい。
そうすれば、佐藤琢磨が本当のF1ドライバーとして認められたと言うことになる。
トロ・ロッソのドライバーズ・ラインアップの発表は、早急に決まることはないだろう。
彼らにとって選ぶ時間はたっぷりある。
バルセロナ・テスト 11月17日
ドライバー コンストラクターズ Time Laps
01 佐藤琢磨(トロ・ロッソ) 01:20.763 121
02 ブエミ(トロ・ロッソ) 01:21.071 117
03 ヴルツ(ホンダ) 01:21.198 77
04 デ・ラ・ロサ(マクラーレン)01:21.417 65
05 パフェット(マクラーレン) 01:21.956 78
06 バドエル(フェラーリ) 01:22.038 94
07 クビサ(BMW) 01:22.341 56
08 ローブ(レッドブル) 01:22.003 82
09 ピケ・ジュニア(ルノー) 01:22.560 80
10 クリエン(BMW) 01:22.883 53
11 ヒュルケンベルグ(ウィリアムズ) 01:23.794 86
12 リウッツ(フォース・インディア) 01:23.794 86
13 スーティル(フォース・インディア) 01:23.832 88
14 ジェネ(フェラーリ) 01:24.177 32
15 セナ(ホンダ) 01:24.343 39
16 ファン・デル・ガルデ(ルノー) 01:24.908 32
17 ディ・グラッシ(ホンダ) 01:25.512 48
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