2005 F-1 Rd8 カナダGP観戦記
ライコネンがヨーロッパGPの雪辱を果たした。
レース終盤は前戦と同じ様な展開。
トップを走るライコネンを追うミハエル・シューマッハー。最終ラップに2秒差で突入。
何か起きるかとはらはらどきどきの最終ラップだったが、今回は何とかライコネンが逃げ切り成功。
レース序盤はルノーに、その後はモントーヤに先行されて苦しい展開だったが、セーフティ・カー導入時に真っ先に最後のピットストップを決行。
どんぴしゃりのタイミングだった。
結局、ライコネンは1位で隊列に戻り、チャンピオン争い上では願ってもない展開に。
マクラーレンはモントーヤ-ライコネンの1-2より、ライコネン-モントーヤの1-2の方が良かっただろう。
しかし、レースはモントーヤが常に先行。
今回はモントーヤが今シーズン初優勝かと思われた矢先だった。
バトンの事故でセーフティ・カーが導入されたが、ピットインのタイミングを逸して彼が給油作業を終えて出ようとしたところに、セーフティ・カーがやってきた。
セーフティ・カーがピット出口を走行していたので、ピット出口の信号が赤になっていたのを、焦ったモントーヤが見落とし、隊列に合流。しかも先行するクルサードをパスしてしまう。これにより、まさかのブラック・フラッグを出され失格になる。
ライコネンはスタートからずっとステアリングのトラブルを抱えていたのでモントーヤは優勝のビッグチャンスだったのだが。
でもあの状況ではピット出口の信号を見落としても、責められないかもしれない。
優勝が目の前にあり、1周セーフティ・カーに抑えられた後のピット作業だったから、誰でも焦ると思う。
ライコネンはリタイヤしたアロンソとの差を10ポイント縮めた。ヨーロッパGPとカナダGPで1勝1敗の痛み分けというところか。
▽ルノーの誤算
アロンソはフィジケラとスタートダッシュに成功。
久しぶりにルノーのロケットスタートを見せてくれた。
1-2と形成していたが、モントーヤとライコネンの追撃に焦りコースアウト。ウォールにヒットし、今シーズン初のリタイヤをしてしまう。
フィジケラもメカニカルトラブルでリタイヤし、ルノーは今季初の完走なしとなった。
冷静になって考えれば、アロンソはマクラーレン二台に先行されても3位をキ
ープできれば良かったのだが、フィジケラにおさえられて焦っていたアロンソがミス。
ヨーロッパGPの逆転勝利によりチャンピオンシップが少し見えてきただけに、今回のミスは痛い。
他のサーキットならばリタイヤにはつながらなかっただろうが、ここはコースサイドに余裕のないジル・ビルニューブサーキット。
ただし、シーズン中、一度もリタイヤしないなんてことはあり得ないから、次は気持ちを切り替えていけるだろう。まだリードは大きい。
▽BARの苦悩
バトンが今年から高くなった最終シケインの縁石に乗り上げ、はじき飛ばされる形でアウト側のウォールに激突。
右フロントを大破し、表彰台を逃した。
軽めの燃料でポールポジションをゲットし、3ストップ作戦で表彰台を狙える位置に着けていただけに残念。この事故も後ろからミハエルが追い上げて、プレッシャーをかけている中での事故だったが、バトンらしくないクラッシュだった。
もう一人の琢磨は予選6位で期待が持てたが、スタートで失敗。
大きく順位を落としてしまう。
その後、トラブルに見舞われリタイヤと思われたが、レース後半に突如レースに復帰。
最終的にはブレーキトラブルでリタイヤしたが、周回数を重ねて次回の予選出走順位を少しでも遅らせようと努力した。
結果的に予選出走順位を4つ遅らせることができたようだ。
最初の数台はラップタイムの落ちがひどいのでこの差は大きい。
BARのノーポイントは続く。
ただ、BARはスピードを取り戻してきており、次のアメリカGPはBARホンダ向きのサーキットなので面白いレースになりそうだ。
▽フェラーリ復活の兆し
2位スタートのミハエルも3ストップ作戦を選択。
ルノーやモントーヤの自滅とセーフティ・カーに助けられた形だが、今シーズン二度目の二位。
最後はライコネンを追いつめたいところだったが、ブレーキやタイヤが万全とはいかなかったようで僅差の2位で終わる。3位にはピットスタートのバリチェロが入る。
昨シーズンまでなら当たり前の展開だが、今シーズンは苦しんだだけに一筋の光明か。
モナコGP辺りからフェラーリも徐々に上向きつつあるで、復活までもう少しかな。
次のインディアナポリスではブリヂストンタイヤの経験がミシュランを上回っているのも有利な点だ。
今回のMIDは難しいけどモントーヤに上げましょう。失格は不注意だったけど、それまでの走りは素晴らしかった。
マッサはなんとかウェバーを抑えきり自身最高位タイの4位入賞。
ジャック・ビルニューブは8位と良いポジションからのスタートだったが、生かし切れず9位フィニッシュと地元でのGPを飾れなかった。
クルサードとクリエンが7位、8位をゲット。
レッドブルは開発スピードが遅いのでシーズン中盤には落ちてくると見ていたがこの二人、しぶとい。
またまたダブル入賞を見せてくれた。最近のF1は昔みたいに中堅どころのチームが活躍できる余地がなくなっていただけに、レッドブルの活躍は今年のGPを盛り上げるのに一役かっている。
▽アメリカGP
次は高速インディアナポリスで行われるアメリカGP。
高速コースだけにエンジンパワーと共に、2レース目のエンジンは耐久性が求められる。
ホンダエンジンはかなりパワーが出ているようなので、BAR今年初めての表彰台&入賞と予言しおこう。
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- ミシュランタイヤの危機
ごめんなさい、2回送ってしまいました。
でも、このBlogなんか変です、コメント
どこかに行ってしまいます????
わたしのPCが変なのかな?