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可夢偉は今シーズン再びドライブできるのか?

14599907773_8352bcc229_k 今週末のベルギーGPでアンドレ・ロッテラーが小林可夢偉に代わりケータハムをドライブすることが発表された。可夢偉はこの後、もうケータハムをドライブできないのか。可夢偉の今後はどうなるのであろうか。 結論を言うと可夢偉は今シーズン、ケータハムをドライビングできない可能性は低い。というのもロッテラーのスケジュールに問題があるからである。今回、ロッテラーはアウディの許可を得て、ケータハムをドライブする。彼はアウディとの契約を解除しているわけではない。当然、F1よりもWECのスケジュールが優先になる。 今後のWECとF1のカレンダーを見ると、かなりのレース日程が同じ週末に開催される。WECの第4戦 サーキット・オブ・ジ・アメリカズ6時間レースはF1シンガポールGPと同じ週末に開催されるので、ロッテラーは乗れない。WECの第4戦から第6戦はF1のカレンダーとバッティングしているので、物理的にロッテラーはF1をドライブすることができない。ロッテラーが今後乗れるとすればF1ブラジルGPと最終戦のアブダビになる。ちなみにスーパーフォーミュラの最終戦もブラジルGPと同じ日程である。 もともとケーターハムF1のロッテラー起用は、今時のF1にしては珍しくスポンサーや持参金が絡んでいない。ケータハムの新体制でチーム運営の実権を握ったコリン・コレスの判断であると見られる。コレスが2009年にアウディでル・マン24時間にエントリーした時にロッテラーを起用した時のつながりである。 コレスの狙いは信頼の置けるロッテラーにケータハムのマシンをのらせて、彼のフィードバックが欲しいのと、近しい関係であるロッテラーにF1ドライブのチャンスを与えるのが目的であろう。もちろんロッテラーはF1にこそ10年以上遠ざかっているが、日本でのスーパーフォーミュラでの経験はあり、速さ的にも問題ないのであるから、コレスとすればロッテラーをのせてもリスクはないと考えたのであろう。 そう考えると今後、可夢偉は第13戦のイタリアGPから17戦のアメリカGPまでのシートは確保されていると見ていいだろう。もちろんチームがより資金を欲しており、実力のあるドライバーが資金を持ち込めば可夢偉のシートは保証されない。だがシーズンの終盤に向けてケータハムのシートを買う実力と経験を持つドライバーは見当たらない。シーズン最後のブラジルとアブダビに関しては今後の結果次第で不透明である。 ただチームが本当に資金難になった場合、なりふり構わずペイドライバーと契約する可能性はある。だがチームがコンストラクターズランキング10位を目指す場合、可夢偉の力は必要不可欠であり、その点では心配はいらない。
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2 thoughts on “可夢偉は今シーズン再びドライブできるのか?

    1. sentaroh Post author

      コメントありがとうございます。hypeはロッテラーの個人スポンサーでチームにはお金を払っていないようです。

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