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2010 Rd16 日本GP観戦ガイド

  【サーキット】 鈴鹿インターナショナル・レーシング・コース 5.807km×53周=307.573km モナコ、シルバーストーン、スパと並んで称されるテクニカルな名コース。 ベッテル曰く「神の手で作られたサーキット」である。 追い抜きは難しいが、シケインや1コーナーの飛び込みがオーバーテイク・ポイント。 昨年、再舗装された東コースは路面がとてもスムーズになり、タイヤのグリップが増している。 西コースは、旧舗装のままでバンピーであり、グリップレベルは低い。 その為、昨年は旧舗装部分の最初のコーナーであるデグナーでコースアウトが続出した。 この性格の全く異なるコース表面に合わせる仕事も難しい。 マシンにも多くを求めるコースであるが、ドライバーの能力が非常に重要なサーキットでもある。

 【エンジン】 エンジンの全開率は高くエンジンには厳しい。 ただラップタイムに寄与するエンジンパワーの比率は高くないので、どのエンジン搭載車にも平等にチャンスはある。 【シャシー】 低速、中速、高速コーナーに長い直線が組み合わされたサーキットで、セットアップが非常に難しい。 その為、空力が非常に重要なコース。 空力マシンであるレッドブルは、絶対的に有利である。 トップ3のチームは、ここにも新しい空力アップデートパーツを持ちこむだろう。 【タイヤ】 ブリヂストンはソフトとハードタイヤを持ち込む。 タイヤには厳しいサーキットのなので、タイヤを上手く使えるマシンやドライバーは有利。 【ピット戦略】 1ストップが基本。 フューエル・エフェクトは大きいので、レース序盤のドライビングは難しい。 タイヤに厳しいマシンは、ソフトタイヤでスタートすると早いピットストップを強いられる。 ピットインのロスタイムは、18秒+静止時間。 【レース展望】 このサーキットは、空力の影響力が大きいので、レッドブルが絶対的に有利である。 ただミスの多いレッドブルが1-2フィニッシュを飾れるかどうかは、別問題。 レッドブルのミスにつけ込むためにも、マクラーレンとフェラーリは予選3位、4位に付けてプレッシャーを掛けたい。

マシンにも要求の多いサーキットであるが、ドライバーの能力も非常に重要なドライバーズ・サーキットでもある。 その為、ここで勝つにはドライバーにも非常に高い能力が求められ、ここで勝てるドライバーは限られている。 現役ドライバーであれば、アロンソ、ベッテル、ハミルトンの3人だろう。

マシンの戦闘能力だけ考えれば、ベッテル有利だが、フェラーリのスピードも迫ってきているので、面白いレースになるだろう。 【過去5年間の優勝者】 2005 K.ライコネン<マクラーレン> 2006 F.アロンソ<ルノー> 2007 L.ハミルトン<マクラーレン> 2008 F.アロンソ<ルノー> 2009 S.ベッテル<レッドブル>

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