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2011 Rd4 トルコGP観戦ガイド

【開催国概要】 開催国:トルコ共和国 首都:アンカラ 地理:アジアとヨーロッパ、二つの大陸にまたがり、北は黒海、南は地中海に面する。 政治:一院制の議会制民主主義で、議会が大統領を選出する 公用語:トルコ語 気候:地中海沿岸は温暖で、黒海沿岸は湿潤。内陸部は寒暖差の大きく乾燥している。 【サーキット】 イスタンブールパーク・サーキット 5.338km×58周=309.396km 珍しい反時計回りのサーキットで高速左回りのコーナー、ターン8が有名。 丘の上に存在するので、アップダウンの大きなコース・レイアウト。 時々、突風が吹きマシンの空力に影響を及ぼし、コースアウトを誘発することもある。 中高速区間と低速区間がミックスされており、中高速区間ではダウンフォースが、低速区間ではトラクション性能が求められる。 最後の低速区間ターン12~14でミスをして脱出スピードが落ちると、直線スピードが伸びずにタイムをロスし、オーバーテイクされる。 路面はスムーズであり、サスペンションの固いマシンでも不利は少ない。 トルコGPは2005年から開催されているが、過去6回中4回はポール・ポジションのドライバーが優勝している。 だが今年はDRSがあるのでポール・ポジション以外のドライバーにもチャンスがあるだろう。 トルコは、2006年からマッサが三連勝と得意とするサーキットである。

 【エンジン】 エンジンの全開率は63%で、これは平均的な数字である。 だが、直線でのスピードだけ見ると、トップクラスで300Kmを超える。 それと同時に直線前に低速コーナーがあり、低回転からのドライバビリティとトップエンドのパワーの両立が求められる。 ドライバビリティではルノーが、トップエンドのパワーではメルセデスが有利。 KERSが使えないと、低速区間からの立ち上がりでは、不利である。 【シャシー】 ターン8を始めとする中高速コーナーが多いが、二速で回るコーナーを含む低速セクションも二つあり、セットアップの妥協点を見つけるのが難しい。 高速コーナーがあるので、エアロダイナミクスの重要度は非常に高い。 その為、エアロダイナミクスの効率がいいレッドブルは圧倒的に有利である。 レッドブルは低速区間のトラクションもいいのだが、KERSが使えないと苦しい。 【タイヤ】 ピレリはソフトとハードタイヤを持ち込む。 有名な高速左回りのターン8があり、右側フロントタイヤは特に厳しい。 このサーキットで問題なければ、他のサーキットでも構造的には問題ないことが証明される。 【ブレーキ】 大きなブレーキング・ポイントが2カ所あるが、長い直線がありブレーキを冷却することができるので、それほど厳しくはない。 ターン12の飛び込みのブレーキングでミスをすると、それに続く低速区間とメインストレートで、大きくタイムロスをする。

【ピット戦略】 ピットストップ回数の予想が難しいが、3ストップが基本になるだろう。 タイヤに負担の大きなサーキットなので、タイヤを労って走らないとピットストップの回数が増える。 ストップ時間は、13.4秒+静止時間。 【DRSゾーン】 今回のDRS検知ポイントはターン9の入口。 DRSはバックストレート ターン11の手前から使用が可能になる。 直線区間は長いので、今回もオーバーテイクが多く見られるだろう。 【レース展望】 レッドブルが有利だが、KERSが使えないと低速区間で苦しい。 マクラーレンはここでも競争力があるので、今回もベッテル対ハミルトンとなりそうだ。 レッドブルがKERSを使えるかどうかが、レース展開を大きく左右する。 【過去5年間の優勝者】 2006 F.マッサ<フェラーリ> 2007 F.マッサ<フェラーリ> 2008 F.マッサ<フェラーリ> 2009 J.バトン<ブラウンGP> 2010 L.ハミルトン<マクラーレン>

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