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2011 Rd5 スペインGP観戦ガイド

【開催国概要】 開催国:スペイン 首都:マドリッド 地理:欧州大陸の南西部イベリア半島に位置して同半島の大部分を占める。 人口:46,000千人 GDP:約110兆円(世界第12位) 公用語:スペイン語 気候:地域により異なるが、GPが開催されるカタルーニャ地方は温暖で乾燥している。 【サーキット】 シルクイート・デ・カタルーニャ 4.655km×66周=307.104km 中高速コーナーが多くマシンの空力性能が大きく問われるエアロ・サーキット。 例年ここで大幅なアップデートを持ち込むチームも多く、ここでの競争力がシーズン前半戦の趨勢を決める。 過去10年は全てポールポジションを獲得したドライバーが優勝している。 このサーキットは中高速のコーナーが多く、前を走るマシンに接近すると空気の乱れにより、ダウンフォース量が変化し、ドライビングが難しくなる。 その為、昨年までは前走車に接近するのが難しく、コース上での追い抜きが極めて難しいサーキットの一つであったが、今年はDRSがあるので様相が異なるだろう。 第1セクターと第2セクターは中高速コーナーが多く、第3セクターは低速コーナーが多い。 スタートから1コーナーまでの距離も500m以上あるので、スタート直後の順位争いが激しい。 現在、シーズン開幕前にテストをする数少ないサーキットであり、ドライバーやチームにとっては熟知したサーキットである。 スペインはアロンソとサンタンデールのお陰で、唯一二つのGPを開催する国である。

  【エンジン】 エンジンの全開率は57%で比較的エンジンには楽なサーキット。 ここは重量のラップタイムに与える影響(フューエル・エフェクト)が大きいサー キットなので、燃費のいいルノー・エンジンは有利。 【シャシー】 第一セクターと第二セクターは、空力性能がタイムの鍵を握り、第三セクターは 低速区間で、マシンのメカニカルな性能が求められる。 空力の安定性を考えると硬めのセットアップにしたいが、低速からの立ち上がり を考えると柔らかくしてトラクションを稼ぎたい。 その為、マシンのセットアップのバランスが難しい。 中高速コーナーが多いため、長い直線があるにも関わらず、ダウンフォースのレ ベルは高いセッティングとなる。 【タイヤ】 ピレリはソフトとハードを持ち込む。 ハードタイヤはトルコでテストした、より固いコンパウンドの新タイヤになる。 これがどの程度保つのか注目である。 コース特性としては、中高速の回り込む右回りのコーナーが多い為、左側のタイヤ、特にフロントタイヤに負荷が大きい。 タイヤに厳しいサーキットであるので、タイヤ交換の数が増えても、いいタイムを出す方が有利。 その為、ピットストップの回数は3回以上となるだろう。 【ピット戦略】 タイヤにに厳しいサーキットなので、タイヤ交換は3回か4回が予想される。 ただ新ハードタイヤのでき次第では、回数が少なくなる可能性もある。 昨年までと違い追い抜きが可能になるので、タレが大きい場合は、回数を多くしても速いタイムを稼いだ方が有利。 ピットレーンのロスタイムは、19秒+静止時間。 【レース展望】 サーキット・レイアウト的にはレッドブルサーキットであり、他のマシンが対抗するのは事実上、不可能で唯一の望みは雨かレッドブル勢のミスとトラブルとなる。 昨年までは、事実上追い抜きができなかったので、予選順位とスタートが非常に重要だったが、今年はDRSがあり、例年とは違ったレース展開となるだろう。 その為、2位、3位争いは激しくなる。 【過去5年間の優勝者】 2006 F.アロンソ<ルノー> 2007 F.マッサ<フェラーリ> 2008 K.ライコネン<フェラーリ> 2009 J.バトン<ブラウンGP> 2010 M.ウェバー<レッドブル>

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