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2011 Rd12 ベルギーGP観戦ガイド

【開催国概要】
開催国:ベルギー王国
首都:ブリュッセル
地理:西ヨーロッパに位置する
人口:10,647千人(世界27位)
GDP:約39兆円(世界第17位)
公用語:オランダ語、フランス語
通貨:ユーロ

【サーキット】
サーキット・ド・スパ-フランコルシャン
7.004km×44周=308.052km

ドライバーからもファンからも愛される、アルデンヌの森に位置する、自然の地形を活かした高低差が大きい、クラシックサーキット。
最高速度300km/h超す長い直線ケメルから中速コーナー レコンブ・リバージュ、6速の高速コーナー・プーオン、そして100km/h以下の低速ヘアピン ラ・ソースと全てのタイプのコーナーを擁し、マシンの総合力が試される。

マシンの総合力と共に、ドライバーの力量も問われる。
全てのタイプのコーナーで速く、天候の変化にも臨機応変に対応し、速く走れるドライバーのみが勝つことを許される、真のドライバーズ・サーキットである。
山中に位置する為、天候は不安定。
1コーナーで晴れていても、バックストレートの先では雨が降ることも珍しくない。
それらを称して「スパ・ウェザー」と呼ぶ。

 【エンジン】
全開率は73%と高くエンジンの負荷は高い。
これはモンツァに少し劣るだけの高さである。
その為、パワーの大きいメルセデス・エンジンは競争力が高い。
1コーナーを立ち上がった後は、バックストレート・エンドまで全開走行となる。
連続して全開で走る距離は今年F1を開催するサーキットの中で一番長い。
よって各チーム、ここでは新しいエンジンを搭載する。
雨が降った場合は、エンジンのドライバビリティが求められ、ルノーエンジンは有利。

【シャシー】
低速から高速まで全てのタイプのコーナーに対応できる、シャシーが必要。
中高速コーナーが多くダウンフォースが必要であるが、長い直線もありドラッグとのバランスが重要になる。
3カ所でフルブレーキングを求められるが、ブレーキ自体にはそれほど厳しくない。
俊敏なハンドリングが求められるが、トラクションも必要な為、サスペンション・セッティングの妥協点を見つけるのが難しい。
トップスピードは重要な要素なので、DRSの効率が求められる。

【DRS】
バックストレートであるケメルで使用可能。
ラディオン立ち上がり270m先から使用できる。
検知ポイントは、オールージュ235m手前。
フリー走行と予選でも、オールージュではDRSの使用は禁止される。

【タイヤ】
ピレリはソフトとミディアムを持ち込む。
中高速の左右に連続するコーナーが多く、タイヤには厳しい。
ただ気温によっては予想以上にもったり、もたなかったりするので、レース中のタイヤ状況を見て臨機応変にタイヤ交換時期を変更することが重要。

【ピット戦略】
タイヤに厳しいサーキットなので3~4ストップが基本。
フューエル・エフェクトが大きいので、レース序盤は特にタイヤに厳しい。
ストップ時間は、13.5秒+静止時間。
1周の距離が長いのでピット出口周辺でトラブルを抱えると、大きなタイムロスとなる。

【レース展望】
ここは選ばれたドライバーのみが勝てるサーキットである。
かつてはミハエル・シューマッハーが君臨し、最多の6勝を記録。
その後はライコネンがここを支配した。

今年の優勝候補、最有力はハミルトン。
雨が降るとそれにバトンが絡んでくる。
レッドブルは大幅なアップデートを持ち込むが、ストレートスピードが伸びないだけに苦しい戦いになる。

【過去5回の優勝者】
2004 K.ライコネン<マクラーレン>
2005 K.ライコネン<マクラーレン>
2007 K.ライコネン<フェラーリ>
2008 F.マッサ<フェラーリ>
2009 K.ライコネン<フェラーリ>
2010 L.ハミルトン<マクラーレン>

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