【サーキット】
鈴鹿インターナショナル・レーシング・コース
5.807km×53周=307.573km
モナコ、シルバーストーン、スパと並んで称されるテクニカルな名コース。
ベッテル曰く「神の手で作られたサーキット」である。
追い抜きは難しく、シケインの飛び込みが唯一のオーバーテイク・ポイントと思われていたが昨年、可夢偉がヘアピンで多くのマシンを抜き、その常識を覆した。
2009年、再舗装された東コースは路面がとてもスムーズになり、タイヤのグリップが増している。
西コースは、旧舗装でバンピーであり、グリップレベルは低い。
マシンにも多くを求めるコースであるが、ドライバーの能力が非常に重要なサーキットでもある。
【エンジン】
エンジンの全開率は高くエンジンには厳しい。
ただラップタイムに寄与するエンジンパワーの比率は高くないので、どのエンジン搭載車にも平等にチャンスはある。
【シャシー】
低速、中速、高速コーナーに長い直線が組み合わされたサーキットで、セットアップが非常に難しい。
その為、空力が非常に重要なコース。
空力マシンであるレッドブルは、絶対的に有利である。
【タイヤ】
ピレリはミディアムとソフトタイヤを持ち込む。
タイヤには厳しいサーキットであり、タイヤを上手く使えるマシンやドライバーは有利。
【DRS】
DRSゾーンはメインストレートの一カ所。
DRSの検知ポイントは130R立ち上がりで、使用区間は最終コーナーからとなる。
【ピット戦略】
3ストップが基本で4ストップもある。
フューエル・エフェクトは大きいので、レース序盤のドライビングは難しい。
タイヤに厳しいマシンは、ソフトタイヤでスタートすると早いピットストップを強いられる。
ピットインのロスタイムは、19秒+静止時間。
【レース展望】
このサーキットは、空力の影響力が大きいので、レッドブルが絶対的に有利であり、ベッテルが勝つのを防ぐのは、トラブルでもない限り不可能である。
問題は、レッドブルが1-2フィニッシュできるかどうかである。
レッドブルのミスにつけ込む為にも、マクラーレンは3位をキープして、プレッシャーを掛けたい。
ベッテルが勝つのは、ほぼ間違いがないので、2位以下の争いを楽しんだ方がいいだろう。
【過去5年間の優勝者】
2006 F.アロンソ<ルノー>
2007 L.ハミルトン<マクラーレン>
2008 F.アロンソ<ルノー>
2009 S.ベッテル<レッドブル>
2010 S.ベッテル<レッドブル>