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2012 Rd4 バーレーンGP観戦ガイド



【開催国概要】
開催国:バーレーン王国
首都:マナマ
人口:1,235千人
地理:ペルシア湾のバーレーン島を中心にした、大小40の島からなる。国土面積は奄美大島とほぼ同じ。
政治:君主制
公用語:アラビア語
気候:砂漠気候で夏期は特に気温が高く、雨が降ることは希である

【サーキット】
バーレーン・インターナショナル・サーキット
5.412km×57周=308.238km

首都マナマから南に20kmほどの位置に建設された、砂漠の中にあるサーキット。
その為、コース上には細かい砂があり、セッション開始直後はグリップレベルが低い。
長い直線と低速コーナーを組み合わせたセクター1とセクター3を中高速コーナーの多いセクター2でつないだレイアウトのサーキット。
その為、ブレーキングのスタビリティと立ち上がりのトラクション性能が求められる。
抜き所は310kmから65kmまで急減速する1コーナーの飛び込み。
ただ前を走るマシンが最終コーナーの立ち上がりでミスがないと、DRSがあっても抜くのは難しい。
【エンジン】
バーレーンGPはエンジンに厳しいサーキットである。
長い直線が3本あり、全開率は70%にもなる。
さらに高い気温がエンジンに負荷を掛ける。
砂もエンジンにとっては悩ましい問題である。
砂がエンジン内に進入すると壊滅的な影響を与える。
その為、エアフィルターに工夫を凝らすチームが多いだろう。

【シャシー】
ダウンフォースレベルは中程度。
急激にスピードを落とす場所が三カ所あるので、リアの安定性を求めたいが、インフィールドではコーナーが多く、オーバーステア傾向にセットアップしたい。そのバランスを高いところでまとめられるチームは有利。

【ブレーキ】
このサーキットは、カナダのモントリオールと並んでブレーキに最も厳しいサーキットの一つである。
ビッグ・ブレーキングポイントが3カ所あり、インフィールドセクションでは、コーナーが連続し、ブレーキを休めるヒマがない。
ここでは1年を通じて最も大きなブレーキダクトを装着する。

【DRS】
DRSゾーンは1カ所の設置。
ドライバーは最終コーナーであるターン15の270m先からDRSを使用でき、650mの距離の間、DRSを利用できる。
DRSの検知ポイントはターン14直前となる。

【タイヤ】
ピレリタイヤはソフトとミディアムを持ち込む。
このサーキットは、特別タイヤに厳しいわけではないが、コース表面上の砂によりスリッピーである。
その為、レコードラインを外れるとグリップレベルを回復するまで、タイムが低下する。
低速からの立ち上がりが、ストレートスピードに影響を与えるので、リアタイヤのタレに気をつけるドライビングが求められる。

【ピット戦略】
ロスタイムは約18秒。
タイヤに厳しいサーキットではないので、1ストップも可能かもしれないが、高温がどのような影響を与えるかは、金曜日の夕方でないとわからない。
高い気温は特定のチーム(例えばメルセデス等)には不利に働く。

【レース展望】
直線が長いのでメルセデスはここでも速いだろう。
ただ上海とは違い気温が高いので、彼らのタイヤの寿命がどうなるのかは注目である。
マクラーレンは高い気温でもタイヤを活かすことが可能なので、彼らが優勝の有力候補だろう。
フェラーリはこのサーキットと相性がいいが、今年は厳しいだろう。

【過去5年間の優勝者】
2007 F・マッサ<フェラーリ>
2008 F・マッサ<フェラーリ>
2009 J・バトン<ブラウンGP>
2010 F・アロンソ<フェラーリ>
 

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