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2012 Rd5 スペインGP観戦ガイド



【開催国概要】
開催国:スペイン
首都:マドリッド
地理:欧州大陸の南西部イベリア半島に位置して同半島の大部分を占める。
人口:46,000千人
GDP:約110兆円(世界第12位)
公用語:スペイン語
気候:地域により異なるが、GPが開催されるカタルーニャ地方は温暖で乾燥している。

【サーキット】
シルクイート・デ・カタルーニャ
4.655km×66周=307.104km

中高速コーナーが多くマシンの空力性能が大きく問われるエアロ・サーキット。例年ここで大幅なアップデートを持ち込むチームも多く、ここでの競争力がシーズン前半戦の趨勢を決める。

過去10年で9回はポールポジションを獲得したドライバーが優勝している。

このサーキットは中高速のコーナーが多く、前を走るマシンに接近すると空気の乱れにより、ダウンフォース量が変化し、ドライビングが難しくなる。
その為、2010年までは前走車に接近するのが難しく、コース上での追い抜きが極めて難しいサーキットの一つであったが、昨年のDRS導入とKERSの復活、そしてピレリタイヤによりオーバーテイクが多く見られるようになった。

第1セクターと第2セクターは中高速コーナーが多く、第3セクターは低速コーナーが多い。スタートから1コーナーまでの距離も500m以上あるので、スタート直後の順位争いが激しい。

現在、シーズン開幕前にテストをする数少ないサーキットであり、ドライバーやチームにとっては熟知したサーキットである。スペインはアロンソとサンタンデールのお陰で、唯一二つのGPを開催する国である。
【エンジン】
エンジンの全開率は57%で比較的エンジンには楽なサーキット。
ここは重量のラップタイムに与える影響(フューエル・エフェクト)が大きいサーキットなので、燃費のいいルノー・エンジンは有利。

【シャシー】
第一セクターと第二セクターは、空力性能がタイムの鍵を握り、第三セクターは低速区間で、マシンのメカニカルな性能が求められる。
空力の安定性を考えると硬めのセットアップにしたいが、低速からの立ち上がりを考えると柔らかくしてトラクションを稼ぎたい。
その為、マシンのセットアップのバランスが難しい。
中高速コーナーが多い為、長い直線があるにも関わらず、ダウンフォースのレベルは高いセッティングとなる。

【タイヤ】
ピレリはソフトとハードを持ち込む。
中高速の回り込む右回りのコーナーが多い為、左側のタイヤ、特にフロントタイヤの負荷が大きい。
タイヤに厳しいサーキットであるので、タイヤ交換の数が増えても、いいタイムを出す方が有利。その為、ピットストップの回数は3回以上となるだろう。

【DRS】
DRSゾーンは昨年とほぼ同じメインストレートに一カ所だけ設定され、距離は約750m。検知ポイントはターン15と最終コーナーであるターン16の間に設置される。

【ピット戦略】
タイヤに厳しいサーキットなので、タイヤ交換は3回か4回が予想される。
昨年までと違い追い抜きが可能になるので、回数を多くしても速いタイムを稼いだ方が有利となる。ピットレーンのロスタイムは、19秒+静止時間。

【レース展望】
予選が重要なポイントになるが、今年の予選は本当に混戦で予想が難しい。
各マシンがアップデートパーツを大量に持ち込むことも予想を難しくする。
意外なマシン、例えばロータスが上位に来ることも予想される。
キミの復帰後、初勝利が見られても驚かないだろう。

【過去5年間の優勝者】
2007 F.マッサ<フェラーリ>
2008 K.ライコネン<フェラーリ>
2009 J.バトン<ブラウンGP>
2010 M.ウェバー<レッドブル>
2011 S.ベッテル<レッドブル>

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