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2013 Rd.6 モナコGP観戦記 ニコの親子優勝

▽ニコ・ロズベルグ勝利の要因
モナコはタイヤには厳しくないサーキットであり、タイヤに厳しいメルセデスはその欠点が露わになる事がなかったのが大きな勝利の要因になった。
またメルセデスGPはスペインGPの低速区間であるセクター3で抜群のスピードを見せており、その実力を見せつけたレースとなった。

スタートはニコより、ハミルトンの方が良かったのだが、狭いコースと1コーナーまで距離が短い事も幸いしてトップをキープして勝利への第一歩を踏み出す。スタート直後にハミルトンに並ばれ、後続のマシンをブロックする事になり後ろを抑えられた事も幸運だった。

その後はニコが主導権を握りながら、淡々とレースが進む。ニコのレースペースは他のマシンと遜色がなく、後ろのマシンのタイヤ交換状況を見ながら、戦略を決められる理想的な展開。そして三位以下のマシンがタイヤ交換を終えたそのタイミングでセーフティカーが入る。ニコはセーフティカーが出たタイミングから半周ほど走ってからピットに戻ったが、数秒のリードのあったニコは素早いタイヤ交換もありトップをキープしてコースへ復帰する。

この後はレース中断になったり、再度のセーフティカー導入もあったが、再スタートも難なくこなし常に後続に数秒のリードを保ち、タイヤもいたわりながら、ニコは見事にペースをコントロールしてモナコGP初優勝を成し遂げた。

レッドフラッグが出てタイヤ交換できた事もニコには幸運だった。ただこの幸運なタイヤ交換がなくてもニコは勝てていた。それくらい素晴らしいドライビングを見せつけてくれた。

自分が小学生時代通っていたコースで勝つというのはどういう感じなのだろうか。これでメルセデスは76年振りのモナコGP優勝。パパロズベルグがウィリアムズでモナコに勝ってから30年という記念のレースとなった。
▽冴えなかった今週のハミルトン
ハミルトンはこの週末マシンのできが良くなく、予選二位は上出来の結果だった。今回ソフトタイヤの温まりが悪くで きるだけスーパーソフトタイヤで引っ張った方が有利だったので、三位のベッテルがタイヤ交換した後も引っ張ろうとしたタイミングでセーフティカーが入りし かもその後、コースを半周ほど走る事によりタイムロス。僅差で争っていたレッドブルの二台にかわされてしまった。その後もハミルトンのペースはよくウェ バーに何度もしかけるが、抜けない。そして、そのままの順位でフィニッシュ。チームメイトが勝利した事もあり、ハミルトンには不満のたまるレースになって しまった。

▽明暗別れた今日の主役
今回、淡々としたレースを盛り上げてくれたのは間違いなくペレスだった。ただバトン、アロンソ、ライコネンの評判は芳しくない。これは順位を失ったドライバーのコメントなので若干割り引く必要があるが、彼らの意見はペレスがアグレッシブ過ぎるという意見が多かった。

た だ今回、ペレスが見せたポルティエからの立ち上がりとヌーベルシケインでのブレーキングは見事であった。ただ彼の走りは、前のマシンがスペースを開けてく れる事を前提に飛び込んでくる。だからキミみたいに前を塞がれるとぶつかるしかない。本当に優れたドライバーならマシンをコントロールして、あそこで止ま れる。一か八かで飛び込むのは少しアグレッシブ過ぎると思う。ただ彼の走りがなければ今年のモナコGPはもっと退屈になった事だけは間違いない。

も う一台、このレースを盛り上げてくれたのはスーティルだった。ヘアピンでバトンとアロンソをパスしたのは見事な走り。普通、ヘアピンでインに飛び込むと回 りきれないのだが、スロットルをコントロールして二台の世界チャンピオンを追い抜いての五位入賞は見事というしかない。

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