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2013 Rd.14 韓国GP観戦ガイド

【開催国概要】 開催国:大韓民国 首都:ソウル 地理:朝鮮半島南半分に位置する 人口:48,333千人(世界26位) GDP:約100兆円(世界第14位) 公用語:韓国語 通貨:ウォン
 
【サーキット】 韓国国際サーキット 距離:5.615km 周回数:55周 レース距離: 308.630km 予選最速タイム:1分35秒585(S.ベッテル/レッドブル 2010) ファステストラップ:1分39秒605(S.ベッテル/レッドブル 2011)  
 
 
今年で四回目の開催となる韓国GP。コースは異なる性格を持つ二つの部分を併せ持つ。 低速コーナーと直線区間が主体のセクター1とコーナーが多くテクニカルなセクター2とセクター3二つの部分に分かれる。 カレンダーの中では珍しい反時計回りのコースレイアウトを持つ5つのサーキットのうちの一つである(他はシンガポール、アブダビ、オースティン、ブラジル)。 オーバーテイクポイントはホームストレートとバックストレート、そしてストレートエンドでのブレーキングとなる。 アップダウンは少なく、市街地コース的な面を持ち、コンクリートウォールが近い部分もあり、ミスはリタイヤへの近道である。ポールポジションの位置はコース右側。
 
【エンジン】
長い直線が3本有り、エンジンパワーがあるメルセデスエンジン勢は有利。 ただ直線部分以外も多くエンジン全開率は55%と平均的。 コーナー部分ではエンジンのピックアップの良さが重要になる。 最高速度:316Km(DRS ON)、304Km(DRS OFF) 燃料消費量:2.75Kg/LAP(平均) 燃料搭載量:148Kg(やや高め) 【シャシー】 長い直線とコーナーの連続する部分があるサーキットで、どの部分にセットアップを合わせるのかが難しい。DRSゾーンはあるがゾーン以外では使えないので、ダウンフォースをつけてくるマシンが多い。 コーナー部分はレッドブルは有利で、直線部分はメルセデスがが有利。 タイヤカスがフロントウィングに詰まると、1秒失い競争力をなくす。 ダウンフォースレベル:中高 フューエル・エフェクト:0.37秒/10Kg(高) ブレーキングタイム率:20%/LAP ブレーキングゾーン数:9 ブレーキ負荷:やや高め 【DRS】 DRSゾーンは2カ所設置される。 第一検知ポイントはターン2の70m後。 第一DRSゾーンはターン2の360m後のバックストレート。 第二検知ポイントはターン16の60m前。 第二DRSゾーンはターン18の95m後のメインストレートに設置される。 【タイヤ】 ピレリはミディアム(白)とスーパーソフト(赤)を持ち込む。 これはシンガポールと同じ組み合わせである。 中高速のコーナーがあるとは言え、路面は滑らかでありタイヤには厳しくない。 タイヤによるラップタイムの差は新品で約2秒なので、レースではスーパーソフトが主に使われるだろう。 スーパーソフトはタイヤかすが多く、レース終盤では追い抜きが難しい。 この時期の韓国は曇天だと気温が上がらず、路面温度も上昇しない。 そうなるとミディアムタイヤは温度を上げるのに苦労するだろう。 低い気温はタイヤの寿命を延ばすのには好都合だが、フェラーリやロータスには好ましくない。 【天気予報】 台風が接近しており、土曜日の予選と日曜日の決勝が危ぶまれる。 どちらにせよ日曜日は雨のレースになる確率が高い 2010年は豪雨により長時間レースが中断されたことは記憶に新しい。 【ピット戦略】 2ストップが基本戦略となる。 昨年スーパーソフトはオーバーヒートの傾向がありデグラデーションが早く進むので、決勝ではスーパーソフトでスタートし、ミディアムに変えて、スーパーソフトを最後に履く作戦が多いだろう。 速度制限:80km/h(金土日) ロスタイムは17秒+静止時間。 【セーフティカー】 過去三回の開催では二回(2010、2011)セーフティカーが出動している。 2010年は大雨でSCスタートとなり26周もSCの後ろで走り続けた。 2011年はSC下で4周走り、2ストップで走るドライバー達を助けた。 【レース展望】 高速でも低速でも速さを見せるベッテルが優勝の最有力候補。 それにメルセデス勢が絡んでくることができるか。 他は雨での荒れたレースを期待するしかないだろう。 過去の記録はアロンソが1勝、ベッテルが過去に二年間で二連勝を飾っている。 【過去3年間の優勝者】 2010 F・アロンソ<フェラーリ> 2011 S.ベッテル<レッドブル> 2012 S.ベッテル<レッドブル>

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